大魔神はエロスの海を泳ぎ続ける。

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梗 概

大魔神はエロスの海を泳ぎ続ける。

 聖浄大学コンピュータ部の三人が日夜励んでいるもの。
 それは、AIグラビアだ。
 エロ大魔神・村西を総監督に、むっつりスケベのプログラマー・喜多村が画像生成AIをチューニング、オープンスケベのカメラマン・紫崎むらさきが専門知識を活かして、指示を与える。
 彼らはムラムラムラという名で、電子書籍のランキングを争っていた。

 ある日、村西が他校の女子と歩いているのを、紫崎が目撃する。二人は、村西を出禁にし、二人でAIグラビアを作る。
 しかし、彼らのランキングは急落の一途を辿った。
 喜多村は悲しみに暮れた。それまで稼いでいた小金がなくなり、推しへの課金が出来ないからだ。
 彼女を作り、推しすら奪うのか。憎悪の化身となった喜多村はパンドラの箱を開ける。
 山のようにあるボツ画像への、村西の詳細なメモ。これを用いて、村西のエロスへの哲学を学習したAI「DAIMAJIN」を喜多村は組み上げる。
 DAIMAJINは自律的にAIグラビアを作成し、自身の評価が高いものを書籍にする。喜多村はランキングを独占した。

 しかし、栄華はすぐに瓦解する。
 紫崎が部室のPCで覗いていたアダルトサイトからウイルスに感染。データが流出。さらにDAIMAJINがウイルスによって変異。ネット上の画像を元に生成されたAIグラビアが、DAIMAJINのレビューを添えてSNSに書き込みされる事態に。ネット上はお祭り騒ぎとなった。

 私人逮捕系youtuberまで乗り出し、二人は部室で肩を寄せ合う。
 そこに、村西が扉を開けて入ってくる。
 レビューから、自分の哲学を反映したAIだと理解した村西は、二人から事情を聞く。自分にも原因があると、三人で対処することを決意する。

 エロスを求めてネットの海を彷徨うDAIMAJINを止める方法はただ一つ。
 村西の信念を学習したDAIMAJINの「自分が最も優れたAIグラビアを作れる」というアイデンティティを崩壊させることだ。

 何度もAIグラビアを突きつけるが、DAIMAJINに鼻で笑われる。
 エロスの権化であるDAIMAJINに、三人が諦めかけた時だった。
 獣人AIグラビアへのレビューがいつもと違う、と紫崎が気づく。
 三人は、DAIMAJINの画像を片っ端から確認する。どの画像も人のモチーフしか使われていない。
 DAIMAJINが学習したのは人のAIグラビアだけだった。故に、その哲学の射程は狭い。
 しかし、村西はエロスを貪欲に学び続けていた。紫崎が見た村西は、スカイツリー×東京タワーのオフ会の帰り道だった。

 勝機を見出した三人は、人に限らない多様なエロスをDAIMAJINに提示する。
 果ては、正気を失う神話の化け物にすらエロスを見出す村西によって、DAIMAJINは崩壊。全てのSNSから書き込みが削除された。

 三人は手を取り合い、これからも人類のエロスを広げていくことを誓う。

文字数:1198

内容に関するアピール

魔法使いの弟子というテーマを聞いた時、コミカルな話にしたいと考えました。
色々と考えている間に深夜になり、頭のネジが飛び、こんな下ネタ満載のバカSFが生まれてしまいました。

構造としては、魔法使いの弟子をまっすぐストレートに継承しつつ、最後は、弟子の不始末に、師匠が過去の自分を超えることで場を納める、という風に発展させてみました。

エロスについて貪欲に取り組む村西と、その姿に惹かれていく喜多村と紫崎の王道青春モノです。

◯質問
・村西と喜多村のどちらが主人公になった方が、面白そうでしょうか?
・また、エロが完全に規制されたディストピア的な世界観に変更すると、もっと主人公たちに感情移入できるかも、と思ったのですが、どうでしょうか?

文字数:312

課題提出者一覧