件名「ご寄稿のご依頼」
お世話になります。照英社、小説つばる編集部の稲松と申します。
本日は、弊誌X月号の特集「今、新人SF作家がなんかスゴい!」に短編小説をご寄稿いただけないかと思い、ご連絡いたしました。
弊誌はすでに三十周年を迎えた月刊のエンタメ小説誌で、これまで様々な人気作家に連載をしていただいておりました。また、小説つばる新人賞からは、数多くの直木賞作家も誕生しております。
弊誌にぜひ〇〇様の原稿をいただけないかと思い、ご連絡させていただいた次第です。
こちらから依頼しておいて誠に勝手なのですが、◯◯様クラスの作家ですと、編集部の許可を得なければ弊誌に掲載することができません。
つきましては、執筆に先立ち、事前に1200字以内のいい感じの梗概をいただけると助かります。
突然のご連絡で恐縮です。ご検討いただけると幸いです。
何卒よろしくお願い致します。
稲松
あなたのもとに、あの有名な照英社から突然こんなメールが届きました。
稲松という男はどことなく失礼ですが、あなたはデビューしたばかりの新人SF作家で、ぜひこの仕事を引き受けたいと思っています。
小説つばるの読者は(そして編集部は)普段からSFに慣れ親しんでいる人ばかりではないでしょう。そんな雑誌に、どんな原稿を送るべきでしょうか。誰にでもわかりやすいSFを書くのもいいし、あえて本格的なSFを投げてみるのも面白いかもしれません。
自分ならどうするか、ぜひ考えてみてください。
(小川哲)