最近、本屋さんで、猫がでてくるお話、よく見ませんか? あと、犬も。これだけその手の本があるということは、需要、あるんでしょうねえ。
そこで。猫でも犬でもない、ペットがでてくるお話を作ってみてください。それも、普通にはペットにできないであろうものを。(ですので、小鳥やハムスターやうさぎや熱帯魚なんかは、パス。昆虫でも、クワガタみたいな、普通に飼育しているひとがいるものもパス。蜜蜂や蚕のように飼育のノウハウがあるものもパス。)
グンタイアリとかヤマビルとか、哺乳類ならキリンとかサイとか(これを日本国内の一般家庭で日常生活を送りながら普通に飼えている描写があったら、それだけで絶賛しそうだ私)、SFの講座ってことを考えれば、ありがちだけど地球外生物とか、UMAとか。あとは、一般的に考えられている生物ではないもの、ですね。人形やぬいぐるみは、そもそも擬人化がとてもしやすいので、これもパス。窓ガラスとか屑籠とかビール瓶とか、擬人化しにくいものをペットにしてください。
この課題で私がみなさまに描いて欲しいのは
☆ そもそも何でこんなものをペットにしているのだ? という疑問を、まず読者に与え
☆ のちに、そのペットを、「おお、確かにペットである」と納得させてください。
がんばってください。
(新井素子)