彼方の親友

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梗 概

彼方の親友

ミミックが地球に侵攻してきた日、未知の生物に地球は大パニック、阿鼻叫喚の地獄絵図と化したが、70年も経った今では、立派に共生している。そして、人類は2つに分けられた。ミミックに寄生されている者とそうでない者。ミミックは人間に寄生し、人体に身体能力の増強やアンチエイジング効果など様々な恩恵を授けた。ミミックに寄生された人間は強靭な肉体と長寿を手に入れ、特権的な存在となった。

中学二年生のかなえは憂鬱だった。世の中はなにかと言えば、ミミックに選ばれるためには?とかミミックとの関係の築き方とかばっかり。そもそもあいつらの見た目がいけ好かない。溶けかけた冷凍マグロの赤身みたいな、妙に鮮やかでぶにぶにした塊。私は物心ついたときからマグロの赤身が大嫌いなのだ。あんなものに寄生されるくらいなら死んでもいい。唯一の親友であり魂の双子である萌ちゃんだけが私の意見に同意してくれた。私たちはふたりでミミック撲滅同盟を組んだ。放課後、こっそりミミックに選ばれない方法やミミックの殺し方を検索したり、ミミックに選ばれるのが至上の幸福だとかバカみたいなことをいう教師の悪口をノートに書きなぐって燃やしたりした。

しかし、三年生に進級した直後、萌ちゃんがミミックに選ばれてしまった。嫌だといって泣く萌ちゃんを見て、私はふたりで逃げようと提案する。夜中に公園で待ち合わせするものの萌ちゃんが来ることはなかった。私は萌ちゃんに裏切られたと感じ、その後、萌ちゃんとの関係もギクシャクしてしまう。ちゃんと仲直りできないまま月日が経ち、萌ちゃんとミミックの寄生が完了する。しかし、受験勉強に追われる私は、さして興味を持たなかった。

萌ちゃんの生活の変化や交友関係の噂を聞くたびに、ミミックに選ばれた萌ちゃんの世界と自分の世界に隔たりを感じるようになる。そしていつの間にか萌ちゃんは海外へ引っ越してしまった。そのことを母から知らされても、特に何の感情も生まれなかった。

それから10年後、ミミックに寄生された人間たちが地球から忽然と姿を消す大事件がおきた。地球はまた大パニックに。人類は手のひらを返すようにミミックを憎悪し、ミミック専用のレーダーやら兵器をこさえたりした。けれど、ミミックが再び地球に現れることはなかった。そして、消えたミミックの行き先も誰も知らなかった。

さらに15年後、私は結婚して中学二年生の娘と夫と三人で暮らしていた。リビングでうたたねをしていたら、目の前に黒いミミックが現れた。驚いてゴキジェットを吹きかけると、茶色い紙のようなものを吐き出した。萌ちゃんからの手紙だった。そこには、ミミックの母星でミミックとして暮らしていることや母親になったことと、かつて両親に逆らえず約束を守れなかったことへの謝罪が書いてあった。私は、遠く離れてもはや違う生き物となってしまった萌ちゃんと人生のステップを同じくしていることに驚きつつも、萌ちゃんのことが初めて恋しくなって泣いた。そのときはじめて、先に手を離したのは自分だったと気付く。私は、今までの時間を取り戻すかのように、便せんに思いを綴り始めた。

文字数:1286

内容に関するアピール

私には10年以上付き合いのある友達が一人いて、その子とは今でもたまに遊ぶんですが、やっぱり中学生のときみたいな気持ちの悪い遊びはもうできなくて、ときどきそれが猛烈に寂しくなる時があります。あと、10代のころの友達っていかに唯一無二の存在になるかというか、お互いに強く求めあいすぎて息苦しくなる関係に陥ると思うのですが、大人になるとそういう激しさはいつの間にか失われていて、別に友達の一番じゃなくてもいいやって思うようになって、それもまた寂しいと感じました。けれど、この前その友達と久々に遊んだ時に、別々の道を歩んできたはずなのに妙に人生がリンクするところがあったり、当時は話せなかったことが話せるようになったりして、これはこれでいいのかも。と感じました。激しくなくても、濃くなくても、人生の中で少しでも思い出してもらえるのなら、その人にとってわたしは大切な存在ってことだし、わたしにとってもかけがえのない友だ!という気持ちを物語にしたいと思いました。

文字数:425

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彼方の親友

 わたしと萌ちゃんはいつもおそろいの服を着ていた。わたしたちは同い年で、同じ町に住んでいて、そして同じくらい小さかった。服は、母親の手作りで、母親たちがお互いにお手製の型紙を交換し合っていたため、わたしたちは小さい頃から自然とおそろいの服を着るようになった。この制服だってそう。制服なんだからみんな同じじゃんと思われるかもしれないけれど、わたしたちのは特別だ。スカートやブレザーの丈からブラウスの袖、そしてネクタイの長さまで、ぴったり同じに仕立て直してある。しかもそれだけじゃない。前髪の長さも、三つ編みの編み込みの数も、ほんのりピンク色に色づくお気に入りのリップクリームもおそろい。初対面の人にはよく双子と間違えられた。意地悪な子には「気味が悪い」と陰口を言われたりもしたけれど、わたしたちは気にもとめなかった。むしろわたしたちは、お互いの鏡のようになろうと一層努力した。アイツが邪魔してくるまでは。
 
 ミミックが初めて地球にやってきた日、世界中は大パニックになったらしい。まさか、本当に宇宙から生命体がやってくるなんて、と。さらに、ミミックが他の生き物には目もくれず、人間の体にだけ寄生しはじめたからもう阿鼻叫喚の地獄絵図。けれど、それから七十年経った今では、人間とミミックは立派に共生している。むしろ、人間がミミックに寄生されたがるようになっている。というのも、ミミックに寄生されると、身体能力の増強やアンチエイジングなどの恩恵が得られるからだ。おびえていた人々は一転、ミミックを求めるようになった。
 
 わたしは駅前のコンビニに入ると、今日のお昼ご飯とおやつを買って、雑誌コーナーを物色した。中高生向けのファッション誌を手に取り、表紙に踊る「ミミックに選ばれる魔法コーデ」や「目指せ!ミミック♡モテ♡」などの煽り文句にため息をつく。世の中全部これだ。
「ごめん! 寝坊した!」
 萌ちゃんがコンビニに駆け込んできた。長い髪はおろしたままで、肩で息をしている。
「ゆっくり支度してきてくれてよかったのに」
 わたしは待たされることよりも、おそろいじゃないことの方が嫌だと思った。萌ちゃんは「ごめん~」と口元で両手をすり合わせた。もともとはわたしの癖だった謝り方だ。
 朝練をサボることにして、萌ちゃんの髪を編む。もともとそんなに熱心な部活じゃない。みんな集まっておしゃべりしたいだけで、バドミントンの練習なんて単なるおまけだ。萌ちゃんの髪は、わたしの髪よりほんの少し茶色い。他の人はもちろん、本人でさえ気づいていないけれど、わたしにはそのわずかな違いすら気になってしまう。櫛で丁寧に梳きながら、何度も黒くなれと念じる。当の萌ちゃんはのんきな顔でさっき買ったレモンティーを飲んでいる。
「トイレで飲むなよ」
「え~やっぱだめか~」
「だめでしょ、汚いじゃん」
「そうかな~洗面台はギリセーフじゃない?」
 だって喉乾いたんだもん、と萌ちゃんはふにゃりと笑った。ふたり並んでトイレから出ると、スーツ姿のおじさんとすれ違う。おじさんはわたしたちを見て、一瞬ぎょっとした顔をする。この瞬間がわたしは好きだ。大丈夫、と感じる。わたしたちは今日もちゃんとおそろいなんだ。ホームを吹き抜ける風がわたしと萌ちゃんのスカートを揺らす。朝の空気はつめたくてかすかに冬の匂いがした。
 
 お昼休みに英子がわたしたちの机にやってきて、雑誌を広げた。わたしがコンビニで手に取った雑誌だ。心の中で舌打ちをする。
「今度の誕生日にこれ買ってもらおうと思うんだよねー」
 英子が指さした先には、香水の写真と「ミミック人気No.1」の浮かれた文字。くだらない。そんなの嘘に決まってんじゃん。
「うちのお姉ちゃんの友達がこれつけてたらミミックに選ばれたんだって!」
「え~すごいじゃん~」
 萌ちゃんは優しい。興味のない話題でもちゃんと楽しげに相槌をうってあげる。
「でしょでしょ? やばいよね? これであたしも選ばれちゃうよ」
 英子がちらりとわたしを見た。英子はなぜかわたしに対抗意識を燃やしていて、なにかにつけて「自分の方が一枚上手」アピールをしてくる。そんなん黙って買えばいいのに。
「でもさ、ミミックって見た目きもいよね?」
 わたしの言葉に英子がピクリと眉を上げる。
「だってさ、あんなのスーパーで売ってる冷凍マグロじゃん。妙に生々しくて、ぶにぶにしてるし。わたしあれ嫌いなんだよね」
「あんたミミックのこと悪く言っていいわけ!? 聞かれてるかもだよ!」
 英子がわたしの頭の上を指さす。10cmくらいの大きさの長方形がぴらぴら浮いている。回転寿司で1皿100円のマグロにそっくりなミミック。やつらは、常にわたしたちの頭上に浮かんでいて、わたしたちを物色している。気に入った人間が見つかると、うなじに貼りついて人体に寄生するのだ。
「いいよ、別に」
 わたしが鼻で笑うと、英子はかっと怒った目をして、
「あんたなんか一生選ばれない! 負け犬確定だから!」
 と言い捨てて、教室を出て行った。隣のクラスからはるばるご苦労なことだ。
「かなえちゃん言い方キツ~イ」
 萌ちゃんは二つ目のサンドイッチに手を伸ばす。萌ちゃんのお母さんのお弁当はいつもサンドイッチだから、わたしも毎朝コンビニでサンドイッチを買う。わたしのお母さんは和食派なのだ。毎朝自分で調達することを条件にお母さんのお弁当を回避している。
「けど、萌ちゃんも同じこと思ってたでしょ」
「まあね~」
 萌ちゃんはいたずらっぽく笑った。萌ちゃんもミミックを毛嫌いしている仲間だ。こんな世の中で、まさかそんなことまでおそろいになれるなんて思っていなかったわたしは、萌ちゃんのことをまさに「魂の双子」だと思った。萌ちゃんがサンドイッチを齧る。萌ちゃんの唇が白いパンに当たって、パンの表面をうっすらとピンク色に染めた。授業が始まる前に、一緒にトイレに行ってリップを塗り直さなきゃと思った。
 
 放課後、ユニフォームに着替えて体育館に向かう。本当は、サボりたいところだけれど、今日はダブルスのペア発表の日だからサボれない。途中で顧問に呼び止められ、「配っといてくれる?」と、全員分のペア表を手渡された。わたしはすばやく萌ちゃんの名前を確認する。よかった、ちゃんと隣同士にならんでる。
「やっぱりまた一緒だね~」
 萌ちゃんは、ピンク色の唇で、ふふふっと嬉しそうに笑う。そうだ、わたしたちはいつも一緒だ。今までも、これからも。
 燃えるような夕焼け空の中を萌ちゃんと一緒に歩いた。頬をなでる風が火照った体にひんやりと心地よい。なんだかんだ言って、部活のあとの帰り道は好き。ほどよい倦怠感で体がふわふわする。強い西日に照らされて、萌ちゃんの頬の輪郭が金色にひかっている。この時間がこのままずっと続けばいいのにと胸の奥がきゅうっと切なくなった。今日はなにもかもが完璧な日だった。萌ちゃんの頭上に浮かぶミミックさえいなければ。
 待ち合わせのコンビニの前で立ち止まる。ここからはお互い反対方向に進む。萌ちゃんは「また明日」と言って歩き出す。わたしも「またね」と言って手を振った。わたしは萌ちゃんの背中が見えなくなるまで見送った。どんどん小さくなる背中とその頭上に浮かぶミミックに、胸がざわざわした。
 
 次の日、萌ちゃんは学校を休んだ。その次の日も、またその次の日も。連絡したけれど返信がなく、心配になって萌ちゃんの家を訪ねた。けれど、家には誰もいないみたいだった。結局、萌ちゃんは二週間経ってようやく学校にきた。
 
 教室のドアを開けたら、萌ちゃんが見えた。教室の隅にぽつんと座っている。萌ちゃんはずいぶん様変わりしていたけれど、それでもすぐに萌ちゃんだとわかった。わたしは思わず萌ちゃんの元に駆け寄った。
「どうしたの? 心配したんだよ」
 萌ちゃんは俯いたまま、わたしと目も合わせずに血色のない唇で「ごめん」と小さくつぶやいた。どこか様子がおかしい。けれど、わたしはあえて明るく振舞った。
「も~本当にどうしたの? 髪もおろしたまんまだし」
 と言って、萌ちゃんの髪に触れる。萌ちゃんは、小さな悲鳴を上げて身を捩った。わたしの指は、萌ちゃんのうなじの、前まではなかったはずの、柔らかく、湿ったふくらみに触れた。
 
 萌ちゃんがミミックに寄生された。わたしは一緒に変わろうと髪をおろして登校するようになったけれど、結局わたしができたのはそれだけだった。萌ちゃんはわたしを置いて日ごとに変わっていった。まず、身長が10cm以上伸びて、顔も少し大人っぽい印象になった。わたしたちはもうおそろいの服を着ることはない。今までつけていたピンク色のリップも萌ちゃんはわたしに黙って赤いリップに変えた。わたしを置いてどんどん変わっていく萌ちゃんを見ているうちに、ふと、本当は萌ちゃんはわたしとおそろいなのが嫌だったんじゃないかと思った。ミミックに寄生されたのは単なる口実で、わざとわたしと変えているのでは、と。そう思うと、涙が止まらなくなった。
 ついに部活のペアも解消された。身体能力が格段に上がった萌ちゃんは、同じくミミックに寄生された先輩と組むことになったのだ。わたしたちはもう、何一つおそろいじゃない。それでも、お昼休みは一緒にお弁当を食べた。萌ちゃんはサンドイッチ、わたしはおにぎりを。萌ちゃんのサンドイッチは齧るたびに赤いリップのあとがついて、なんだか汚く見えた。
放課後もひとりで帰るようになった。萌ちゃんは先輩とダブルスの練習で忙しいからだ。ちらりと体育館を覗くと、全国優勝するぞ!と顧問の先生に肩を叩かれている萌ちゃんが見えた。ポニーテールが揺れる度に、ミミックの鮮やかな赤色が見える。きらきらと汗を滴らせ、たくさんの声援を受けている萌ちゃんはもうわたしの知らない人みたいだった。
 
 お互いにあまり口を利かなくなってからしばらくたった頃、わたしが日直日誌を書き終えて帰り支度をしていると、ユニフォーム姿の萌ちゃんが教室に入ってきた。萌ちゃんは、わたしの机の前に立つと、「あのさ」と言って目を逸らして俯いた。沈みかけた太陽に照らされて、教室も、わたしたちも燃えるような赤色に染まっている。足元に長く伸びた影がお互いの身長差ことさら強調していた。萌ちゃんは「えっと」とか「あの」とか意味のない言葉を途切れ途切れに発しながら、手でしきりに汗をぬぐっている。
「なに? 練習戻んないと怒られるんじゃないの?」
 思いのほかつめたい声が出て、内心、しまったと思う。
「あ、のさ、わたしって、かなえちゃんとおそろいじゃなきゃ、存在価値、ないのかな」
 あたまを銃で撃ちぬかれたみたいな衝撃だった。なんだそれ。
「どういうこと? 萌ちゃんはおそろいが嫌だったんじゃないの?」
 わたしの言葉に萌ちゃんが一生懸命首をふる。目に溜めていた涙が一斉にこぼれ落ちた。
目から溢れる涙は、萌ちゃんの頬をオレンジ色のひかりとして流れていく。
「かなえちゃんが、わたしのこと汚いものみたいな目で見るから、おそろい嫌なのかとおもってやめたの」
 かなえちゃんに嫌われたくないよ、と言って萌ちゃんは俯いた。
「ごめん」
 どうしてもっとはやく気づかなかったんだろう。寄生された萌ちゃんの方が、体がどんどん変わっていってしまう方が、よっぽど心細くて、怖かったはずなのに。
「いっぱい傷つけてごめん」
 わたしたちはようやくちゃんとお互いの目を見て向き合った。わたしを見つめる萌ちゃんの目は前と変わらずやさしかった。萌ちゃんは、照れくさそうにふにゃりと笑った。わたしは萌ちゃんの気持ちをもっと理解したいと思った。萌ちゃんのことも、ミミックのことも、もっと全身で受け止めたかった。わたしは意を決して萌ちゃんに伝える。
「あのさ、もし、もしも嫌じゃなければなんだけど……」
 
 教室で一番日当たりの良い席に萌ちゃんを座らせる。わたしはペンケースに入っていたカッターを取り出して、萌ちゃんのうなじにあてた。太陽が最後の力を振り絞るように煌々とあたりを照らしていた。萌ちゃんのうなじに貼りついたミミックは、わたしの前にぬらぬらと水っぽい体を晒している。こんなに間近に見るのは初めてだった。おそるおそるカッターの刃をあてる。生々しい感触にぞわりと鳥肌が立つ。ポニーテールを押さえる萌ちゃんの手が小さく震えていた。わたしはそっと息を吐く。慎重にカッターをすべらせて、ミミックの表面を薄く削いだ。
 
 
 わたしは、もう高校三年生になった。長かった髪をばっさり切って、メイクやファッションもその日の気分で変える。遅く来た成長期のおかげで少し身長も伸びて、お母さんのつくった服を着なくなった。萌ちゃんは、中学を卒業する前にわたしたちの前から姿を消した。いや、萌ちゃんだけでなく、ミミックに寄生された人間すべてが地球上から一斉に消えてしまった。世界はまた大パニックになった。テレビでは、誘拐説や死亡説、あげくの果てには陰謀だの、みんな好き勝手なことを言っている。まだ誰も本当のことをしらない。けれど、わたしは、萌ちゃんが今もどこかで生きていることを知っている。
あの日、わたしはミミックを傷つけてはいけないというルールを破って、萌ちゃんのミミックを削ぎ取って、食べた。ミミックはぶにぶにと水っぽく、すごくまずかった。ミミックを食べても、わたしの体は普通の人のままだったけれど、しばらくして、おへそに小さなふくらみが生まれた。それはミミックにそっくりで、萌ちゃんの鼓動に合わせてかすかに脈打った。
わたしは、自分のおなかに手を当てて、手のひらに萌ちゃんの鼓動をたしかめる。萌ちゃんは、わたしの親友は、今もきっとどこかで生きている。
 

文字数:5587

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