テーマ

「雨を描いてください」

  • 水上志郎(竹書房)
  • 溝口力丸(早川書房)
  • 大森望
  • 課題提示、梗概講評:新井素子
  • 梗概講評:水上志郎(竹書房)
  • 実作講評:菅浩江
  • 実作講評:溝口力丸(早川書房)
  • 梗概講評、実作講評:大森望

梗概提出締切| 2022年11月18日(金)

梗概講評会| 2022年11月25日(金)

実作提出締切| 2022年12月16日(金)

実作講評会| 2022年12月23日(金)

 せっかく、四季があり、季節が繊細な日本に住んでいるんだもの、風景描写とならんで、天気も読者に共感してもらえるように描写できれば、それはあなたの武器になると思います。雨なんて、みんなが知っているものだから、うまく描ければ臨場感でるし、下手な描き方をすればすぐに馬脚が現れちゃうし。ですので、作品の中で、一回以上雨を描いてください。夏の夕立でも、梅雨に濡れるあじさいでも、台風大被害でも、雨であれば何でもいいです。
 
 ただ、これだけだと課題として判りにくいので、セールスポイントも梗概の最後に書いてね。例えば、「私は情景描写に自信があるんで、とても綺麗な雨を描くつもりです」とか、「記録的な台風を書きます。スペクタル映画ばりの豪雨描いてみせます」とか、「普通の雨だけど、それに連動した登場人物の心理描写をやるつもりです、この雨がなければ描けないような心理描写を」とか。あるいは、「あんまり描写に自信がないので、そのかわり、この雨は、この作品における構成上とても重要な鍵になっています」なんて奴でもいいです。とにかく、雨のシーンが作品中で最も魅力的、ないしは、最も重要に見えるような奴をお待ちしております。(あと、季節が繊細な日本って書いたけど、別に舞台は日本である必要はありません。熱帯雨林でもいいし、地球でなくてもいいです。雨さえ、降っていれば。)
 
(新井素子)

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