蛇口から溢れる愛

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梗 概

蛇口から溢れる愛

 笹森ふゆ子は死のうと思った。
 恋人の美代と大喧嘩をして自棄になっていた。喧嘩の原因は、美代の「ふゆ子の気持ちには必死さがない」という些細な言葉だった。ふゆ子は自宅に帰り、せめて最後にお風呂くらいは入っておこうと、風呂場の蛇口を捻った。ごぽりと音がして、蛇口から吐き出された灰色の塊。浴槽の底に落ちたそれは、ぬらぬらと鈍く光りながら膨らみ、あっという間に細く白い裸の上半身と灰色の長い鰭をもつ人魚の姿になった。単身アパートの狭い浴槽に押し込められた人魚が突然目の前に現れて、ふゆ子は絶句した。しかし、人魚はふゆ子の様子などお構いなしに、やっと会えたねと抱きつくと、ふゆ子のことを「なっちゃん」と呼んだ。
 ふゆ子が人違いだと言うと、人魚は「なっちゃん」の気配を追って来たのだから間違いないと必死に反論する。ふゆ子は、なんだか面倒なことになってきたと思いつつも、人魚に「なっちゃん」がどんな人なのか尋ねた。人魚はガラス玉のような瞳を爛々と輝かせながら、「なっちゃん」について語り始める。住んでいた場所や家族構成、容姿、性格、好きな煙草の銘柄など、人魚の語る「なっちゃん」の断片から、ふゆ子は「なっちゃん」が一昨年亡くなった祖母の夏生のことなのではないかと思い始める。
 ふゆ子がスマホに入っていた祖母とのツーショットを見せると、人魚は「なっちゃんがふたり!?」と目を丸くした。人魚はひどく目が悪いらしい。ふゆ子は少し気の毒だと思いながらも、人魚の言う「なっちゃん」は祖母の夏生のことで、自分と夏生は血縁関係にはあるけれど別人であること、夏生はもうすでに亡くなっていることを説明した。
 人魚はがっくりと肩を落とした。ふゆ子は人魚の落ち込みように胸が痛んだ。失恋仲間としてのシンパシーもほんのり感じた。しかし、こちらもそれどころではないのだと心を鬼にして、人魚に帰ってもらうように言った。
 人魚はふゆ子の言葉に黙って首を振った。蛇口から出てしまった以上、相手に自分の肉を食べさせて仲間にしないと泡となって消えてしまうという。人魚はふゆ子の腕に縋りつくと、ふゆ子に「なっちゃんとしてそばにいてほしい」と必死に懇願し始めた。人魚になってずっと一緒にいよう、と。ふゆ子は人魚の狂気に震えつつ、次第に人魚の身勝手さに腹がたってきた。
 反論しようと人魚を睨みつけた瞬間、ふゆ子は言葉を失った。目の前の人魚は、美代と瓜二つの容姿に変わっていた。小麦色の引き締まった裸体が狭い浴槽の中に綺麗に収まり、美代の濡れた瞳がふゆ子をじっと見つめていた。それはまぎれもなく美代だった。ただ一点、左の脇腹のあたりが大きく抉り取られているところを除けば。人魚は、美代の顔で、声で、腕で、ふゆ子の前に薄桃色をした半透明の塊を「食べて」と差し出す。ふゆ子は、腹の底から燃えるような感情が湧き上がってくるのを感じた。自分の目的のために美代を騙る人魚にも、偽物に絆されそうになる自分にも苛立った。そして、何よりもいまだ美代のことを狂おしいほど愛しく思う自分の本心に気づき、激情が抑えられなくなったふゆ子は、咄嗟に人魚にシャワーの水を勢いよく浴びせた。すると、人魚はあっけなく泡になって忽然と姿を消してしまった。
 浴槽の中には、薄桃色をした半透明の塊だけがぽつんと残されていた。ざあざあと規則的なシャワーの音がふゆ子を閉じ込めるように浴室に満ちている。ふゆ子の両腕には、必死に縋りつく人魚の熱がまだ残っていた。ふいに、ふゆ子は美代の言葉を思い出す。美代は私と一緒に人魚になってくれるだろうか? たとえなってくれなかったとしても、気持ちが伝わればそれでいい。それが私が示せる唯一の愛のかたちだから。そんな甘い不安と期待を胸に、ふゆ子はガラス玉のような瞳を爛々と輝かせながら、人魚の残した半透明の塊に手を伸ばした。

文字数:1581

内容に関するアピール

 ワンシチュエーションと聞いていろいろな場所を考えましたが、結局、自分が一番好きな場所にしました。幼い頃、浴室は少し怖いところでした。風呂ふたを開けた瞬間、浴槽の中にワニがいたらどうしよう?とか、蛇口や浴槽の給湯口から次々にサメが出てきて、サメまみれになってしまったらどうしよう?とかいろんな妄想をして勝手にひとりで怖がっていました。大人になってからは、湯舟に浸かりながらアイスを食べるのにすっかりハマっています。
 浴室という日常の場所を非日常的な場として描いてみたくて、このお話を書きました。蛇口から人魚が出てくるのは、幼少期の恐怖心からです。ふゆ子と美代は二十六歳くらいのOL、人魚は十代くらいの見た目のイメージです。
 愛や恋の中で生じるエゴの押し付け合いみたいなところを、「自分の肉を食べさせる」という行為と重ね合わせて、ほんのり怖く、けれど切実な感情として描きたいです。
一応、補足として、人魚になるメリットとして作中では以下の三点を挙げるつもりです。
①不老不死になれる
➁好きな人の蛇口に行ける(けれど肉を食べてもらえなければ泡)
③ほんの少しだけ相手の心が覗ける
人魚が美代の姿になれたのは③のおかげです。このあたりの能力も実作では丁寧に書きます。

文字数:526

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蛇口から溢れる愛

 美代のマンションのエントランスのやたらと重い扉を、体当りするみたいにこじ開けて、あたしは大通りまで走った。冷たい空気がガラスの破片のようにあたしの頬や耳や肺に突き刺さって痛い。美代のいない人生なんて、あたしにとってなんの意味もない。美代と出会って、初めてあたしはこの世界で楽に息ができることを知った。美代に触れて、初めて他人の温度や匂いを心地良いと思えた。あたしは、あたし自身なんてもうどこにもなくて、とっくに美代とひとつになってしまえたと思っていたのに。
 
 夜中の1時過ぎなのに、タクシーはすんなり捕まった。運転手はあたしが告げた住所をナビに入力すると、静かに発進した。革張りの座面はヒーターで暖められていて、じんわりと熱を帯びている。あたしは背もたれに身体を預けて、ゆっくりと息を整えた。
「ふゆは本気じゃないもんね」
 美代の言葉が頭の中で何度も何度も響く。きっかけが何だったのかもう思い出せない。最初は他愛もない、じゃれるような言い合いだったような気もする。いつものように、美代の毒舌にあたしがむきになったふりなんかして。どこで何を間違えてしまったんだろう。気づいたときにはもう、美代はあたしから目を逸らしていた。
「ふゆはわたしのこと本気で好きじゃないもんね」
 突き放すような言い方だった。あたしが慌てて美代を抱きしめようとしたら、突き飛ばされた。あの華奢な身体のどこにそんな力があるんだろうと思うくらい強く。その瞬間、あたしが何を言っても、なにをしても、もう美代に少しも届かないことだけがわかった。
 
 玄関のドアを開けると、3日前に美代が活けてくれた水仙のつめたい匂いがして涙が出た。もう限界がきて、そのままコートも脱がずに玄関に座り込んでしまう。さっきまでヒーター付きの座面に暖められていたお尻がみるみるうちに冷たくなってゆく。ふいに、死のうと思った。そして、死ぬ前にせめて身ぎれいにしておこうと、お風呂に入る決心をした。
 がばりと立ち上がって、給湯器の運転ボタンを押した。それから給湯の温度を43℃に設定する。単身アパートの小さな浴槽は、蛇口から直接お湯を入れるタイプのもので、今日のように寒い日は、お湯をためている最中もどんどんぬるくなってしまうからだ。初めから高い温度に設定しておくと、お湯がたまった頃にはちょうど良い温度になる。
 そのまま、コートも靴下も脱がず浴室に入る。浴槽をシャワーで簡単に流して、栓をすると、勢いよく蛇口を捻った。蛇口はなにか硬い感触に阻まれていた。いつもなら、軽い力でちょっと捻っただけでも、勢いよくお湯がでてしまうのに。どこか疑問に思いながらも、何度も蛇口を思い切り捻るが、かたくてちっとも動かない。どうしたんだろう? と蛇口の先を覗き込んだ瞬間、
――ごぽり。
と聞いたことない音を立てて、蛇口から鈍色のかたまりが溢れ出た。びっくりして、後ずさりしたら浴室の壁に肘をぶつけた。鈍い痛みに、顔をしかめつつも、あたしは目の前の異様な光景から目を離せなかった。鈍色のかたまりは、べしゃりと音を立てて浴槽にたたきつけられると、ぬらぬらと鈍く光りながら膨らみ、あっという間に細く白い裸の上半身と灰色の長い鰭をもつ人魚の姿になった。あたしは思わず息をのむ。突然、単身アパートの狭い浴槽の中に現れた人魚は、目を閉じて、ちょうど体育座りをしているような姿勢で、浴槽の中に綺麗に収まってじっとしていた。距離をとりながら、しばらく様子を窺ってみるものの、ぴくりとも動かない。あたしは、息をしているのかどうかを確かめたくなって、恐る恐る近づいた。そっと手のひらを人魚の口元に近づけると、人魚は突然、がばりと起き上がって、
「なっちゃん!」
 と叫ぶと、あたしの首に腕を回して強くあたしのことを抱きしめた。人魚は全身びしょびしょに濡れていて、長い髪は雨みたいな匂いがした。あたしは、びっくりして叫びながら、たまたま近くにあったシャンプーのボトルで、人魚の頭や身体をめちゃめちゃに叩いた。人魚は、「わっ」とか「いてっ」とか言いながらあたしから離れた。あたしはその場にへたり込んで、呆然と人魚を見つめた。人魚はなぜか飄々とした様子で、「いてて」と言いながら、あたしに殴られた肩をさすっている。それが妙におかしくて、あたしは思わず小さく笑った。人魚は、あたしの顔をじっと見つめると、「会いたかったよ」と愛おしげな声でつぶやいた。
 あたしは、シャンプーボトルを床に置いて深呼吸した。人魚は、あたしの様子なんてお構いなしに、にこにこと親しげな笑顔を向けてくる。人魚は綺麗な顔をしていた。ガラス玉のように透き通った瞳と、不思議なほど赤い唇が印象的だった。
「あなた誰?」
 我ながら間の抜けた質問だと思った。人魚は、軽やかな声で「人魚よ」と言って笑った。
「よく一緒に川で遊んだでしょう?」
 人魚はにこやかに問いかけてくるけれど、あたしには人魚と遊んだ記憶なんて一切ない。「人違いだと思うけれど……」
 あたしがそう言うと、人魚は、
「うそよ! ちゃんとなっちゃんの気配を追ってきたんだから! どうしてそんないじわる言うの?」
 と声を荒げた。あたしは、少しムキになって
「あたしは笹森ふゆ子っていうの。なっちゃんなんかじゃない」
 と言った。人魚は、あたしの名前を聞くと、さっと顔色を変えた。嘘よ、と弱々しくつぶやくと、俯いて押し黙ってしまった人魚を見て、あたしは少しかわいそうだと思った。あたしは、面倒なことになるとわかっていても仕方なく、人魚にやさしく声をかけた。人魚は、わたしの家の浴槽に現れた理由を次のように語った。
 人魚はかつて、自分の棲み処の川のほとりで、一人の女の子と出会った。その子は夏生という名前で、人魚のことを気味悪がったりせず、仲良くしてくれたそうだ。人魚は、その子を「なっちゃん」と呼んで毎日会えるのを楽しみにしていた。しかし、人魚が自分の恋心を自覚し始めた頃、なっちゃんは突然姿を現さなくなってしまったという。人魚は長い間、悩み抜き、ようやく覚悟を決めてなっちゃんに会いにきたそうだ。
 ことの顛末を語り終えると、人魚は小さく息をついた。あたしは、人魚にかつての棲み処の住所がわからないか尋ねた。すると、人魚は自分の棲み処のあったところと、なっちゃんの住んでいたであろうあたりの住所をするすると淀みなく答えた。その住所を聞いて、あたしは、人魚のいう「なっちゃん」が祖母のことだと確信した。あたしは、コートのポケットからスマホを取り出すと、必死にカメラロールを遡った。確か、一昨年の春に祖母と二人で撮った写真があるはずだった。人魚は、不思議そうにスマホの画面と指先を見つめていた。
ようやく、祖母とのツーショットを見つけると、「この写真じゃわからないかもしれないけれど」と前置きしてから人魚の目の前にスマホを差し出した。人魚は、写真を見るなり、「なっちゃんがふたり!?」と目を丸くして、素っ頓狂な声を上げた。どうやら、人魚はひどく目が悪いらしい。あたしは、人魚がどの程度人間について理解しているかわからなかったので、慎重に言葉を選びながら、人魚の言う「なっちゃん」が自分の祖母の夏生であること、夏生とは血縁関係にあるけれどまったくの別人であることを説明した。人魚は真剣な顔をして、あたしの話に耳を傾けていた。あたしは、人魚のまっすぐな視線に気おくれしつつ、けれど、はっきりとした声で、
「祖母は、一昨年の秋に亡くなったの」
 と告げた。あたしの言葉に、人魚が息をのんだのがわかった。人魚は、「そうだったのね」と力なくつぶやくと、がっくりと肩を落とした。人魚のあまりの落ち込みようにあたしは胸が痛んで、なんと言葉をかけたらいいのかわからなかった。人魚の濡れた肩に触れ、やさしく撫でた。人魚はそっとあたしの手をとると、手のひらに頬を寄せた。人魚は、そのまま静かに涙を零した。人魚のぬるい涙があたしの手のひらを伝って、腕のほうへ流れてゆく。あたしは、人魚が落ち着くまで、そのままでいた。人魚の涙の感触に、失恋仲間として同情する気持ちもじわじわと湧いてきた。
 しかし、また唐突に「ふゆは本気じゃないもんね」という美代の言葉が頭の中にこだました。死のうと決心したことを思い出し、あたしは、人魚にごめんねと謝りながら、帰ってほしいと告げた。
 人魚はあたしの言葉に黙って首を振った。そして、自分の右腕に噛みつくと、そのまま二の腕の肉を齧り取った。人魚は、その肉をあたしに差し出して、食べてほしいと言った。
「……不老不死になるやつ?」
 あたしが恐る恐る尋ねると、
「フローフシ?」
 とあたしの言葉をオウムのように繰り返して、なあにそれ?と首を傾げた。あたしは、人間の世界には、人魚の肉を食べると不老不死になれるという伝説があることを説明した。人魚は、ケラケラと笑いながら伝説を否定すると、
「人魚の肉を食べても、人魚になるだけだよ」
 と乾いた声で言った。それから「あとはまあ、好きな蛇口に移動できることくらいかな」と付け加えた。あたしは、蛇口を移動ってなんだよ?と思ったけれど、目の前に差し出された肉の異様さに圧倒されて、口には出せなかった。
 人魚の肉は、薄桃色の半透明の塊だった。あたしはぼんやりと、桃ゼリーに似ていると思った。人魚の腕からは一滴の血も出ていない。齧り取られた断面も、ただつるりと湿った薄桃色が露出しているだけで、筋肉や脂肪の類も見当たらなかった。あたしは、急に背中が粟立つ感覚を覚えた。あたしは人魚の肉を見て初めて、目の前の存在が、あたしたちの世界の理から外れた、異形のものであるとはっきりわかった。つうっと冷たい汗が、背中をまっすぐに流れてゆく。
 人魚は、あたしの目の前に肉片を差し出したまま、一度、蛇口から出てしまった以上、蛇口の向こう側の相手に自分の肉を食べさせて仲間にしないと泡になって消えてしまう、と落ち着いた声で言った。人魚はガラス玉のような目を爛々と輝かせて、あたしの腕に縋りつくと、「なっちゃんとしてそばにいてほしい」と必死に懇願し始めた。人魚になってずっと一緒にいよう、と。あたしは、人魚の狂気に震えた。けれど、勝手に人違いをした上に、さらにあたしに祖母に成り代われと滔々と訴えてくる人魚の身勝手さに次第に腹がたってきた。
 反論しようと人魚を睨みつけた瞬間、あたしは言葉を失った。目の前の人魚の姿が、美代と瓜二つの容姿に変わっていた。美代と寸分たがわぬ小麦色の引き締まった裸体が狭い浴槽の中に綺麗に収まり、美代の濡れた瞳があたしをじっと見つめていた。それはまぎれもなく美代だった。ただ一点、右の二の腕が齧り取られているいるところを除けば。人魚は、美代の顔で、声で、腕で、あたしの前に薄桃色をした半透明の塊を「食べて」と差し出す。あたしは、腹の底から煮えたぎるような感情がふつふつと湧き上がってくるのを感じた。身勝手な目的のために美代を騙る人魚にも、そんな偽物にほだされそうになる自分にも腹が立った。怒りのあまり、視界がぐらぐらと滲んだ。そして、炎のように激しい怒りの中に、いまだ美代のことを狂おしいほど愛しく思う自分の気持ちがあることに気づいた。また、あたしの頭の中で美代の「本気じゃない」という言葉が甦ってきた。
それからのことはあまりよく覚えていない。ぐらぐらと煮えたぎる激情が濁流となってあたしの理性を押し流した。気づいたら、あたしは人魚にシャワーの水を勢いよく浴びせていた。熱いお湯が人魚に容赦なく降りかかると、人魚は声も上げずに、あっけなく泡になって忽然と姿を消してしまった。
 
 浴槽の中には、薄桃色をした半透明の肉片だけがぽつんと残されていた。遠くで雨音のように聞こえていたざあざあという音が次第にクリアに聞こえてきて、あたしが出しっぱなしにしていたシャワーの音だったと気づく。ざあざあという規則的な音があたしを閉じ込めるように浴室に満ちている。あたしの両腕には、必死に縋りつく人魚の指の感触が、手のひらの熱がまだ残っていた。ふいに、あたしは美代の言葉を思い出す。美代はあたしと一緒に人魚になってくれるだろうか? あたしは小さく頭を振った。いや、大事なのは人魚になってくれるかどうかじゃない。たとえなってくれなかったとしても、あたしの本気が伝わればそれでいい。それが今のあたしの示せる唯一の愛のかたちなのだから。
あたしは、甘い不安と期待を胸に、縋るような気持ちで人魚の残した肉片に手を伸ばした。

文字数:5113

課題提出者一覧