「これで耳狩り転売ヤーいなくなる」胸なで下す國民 MC法改正案成立

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「これで耳狩り転売ヤーいなくなる」胸なで下す國民 MC法改正案成立

 MC法(いわゆるマイクロチップ関連法)の改正案が帝国皇族院で可決しました。
 約5年前の皇紀2965年より國民に対し耳朶へのMC埋め込みが義務化されていましたが、近年では不法移民や同性愛者、夫婦別姓カップル等いわゆる「非國民」への転売目的と思われる耳朶切り取り事件が多発し、MC抜き取り後の耳朶が道路や側溝に遺棄され社会問題となっていました。これは、非國民がMCを使って不当に國民になりすまし、配給や公共機関への就職、投票権等國民の権利を搾取するねらいがあると思われます。
 MCのデータ書き換えや第三者のなりすまし行為は不可能とされてきましたが、何らかの犯罪者集団が複数関与しているものとみて憲兵庁が調査をすすめています。
 こういった通称「耳狩り転売ヤー」問題を受け、政府は有識者会議を複数回開き、対応を検討していました。
 会見を開いた日ノ本帝國大学國民法学部名誉教授・羽柴マロ丸教授は「非國民にこそ非國民用のMCを埋め込むべきという意見も多く寄せられたことは事実。しかし非國民は住民登録を行っていないことが多く、行政による実態把握は困難だ。MC法はもともと國民の利益のために作られたもので、法の趣旨に合わない。検討するべき課題は多くあったが、スピード感をもって決断した」との認識を示した。
「2673年に制定された前法に改案を重ね、非國民を排除するために現在の形になったという歴史的経緯もある。日ノ本帝國国民のみがMCを身体に保持することを許されているという我々のアイデンティティについても重視した」
 そこで政府は、鼻腔に細い注射器状のものを挿入するだけで脳幹部へMCを埋め込むことができる特殊な器具を開発しました。なお、今回用いるMCは5年前のものと違い、新しい日ノ本帝國國有の技術を使用しているため、万が一取り出すことができたとしても悪用はできないとのことです。
 去年、耳狩り転売ヤーの襲撃に遭い、現在は人工耳朶を装着している佐藤藤吉郎さん(××町隣組合長、40歳)は、國民としての義務を果たすべく、臨床試験にすすんで志願しました。
「施術は痛みもなく短時間で終わった。人工耳朶のMCは読み込みに不具合も多く、非國民と間違われ、非常に悔しい思いをすることもあった。今日からはどこでスキャンされても日ノ本國民であることを容易に証明できるようになるはず。MCは我々國民固有の権利。早く周囲の國民にすすめたい」と顔をほころばせていました。佐藤さんによると、同町隣組合員は年度末までに子どもから高齢者まで埋め込みを完了させる予定だそうです。(日ノ本帝國新聞オンライン、皇紀2700年2月11日付)

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内容に関するアピール

 私は何年も某ナンバー制度に振り回されてきました。
 カードは絶対絶対絶対絶対絶対無くすので、解決するには個人的には腕にICチップを入れれば無くさないし電子決済もしやすくていいんじゃね?と思っているのですが、それこそSF的世界じゃないと無理だしなあ、っていうかそんなディストピアJAPANになったら国外移住するわ、マジで!ということで今回のお話になりました。
 タイトルでもうオチなのはわざとなので、新聞的な形式をとれば不自然じゃないかなあ、と思ったんですがご批判は甘んじて受けようと思います。
 なお、私は移民受け入れもLGBTQも夫婦別姓制も賛成です。
 アルファベットと英語を使っていて、世界観がおかしいかな、とも思ったのですが、もはやカタカナ英語は第二言語じゃろ、ということで押し通しました。

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課題提出者一覧