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「来たるべき読者のための「初めてのSF」」

  • 長谷敏司
  • 大森望
  • 課題提示、梗概講評:法月綸太郎
  • 梗概講評:都丸尚史(講談社)
  • 実作講評:長谷敏司
  • 実作講評:ゲスト編集者
  • 梗概講評、実作講評:大森望

梗概提出締切| 2018年10月11日(木)

梗概講評会| 2018年10月18日(木)

実作提出締切| 2018年11月8日(木)

実作講評会| 2018年11月15日(木)

 あなたが最初に読んだSF(小説限定)は何ですか? それは何歳の時で、その作品は今のあなたにどんな影響を与えましたか?
 今回の課題は、まだSFを読んだことのない読者のために、「初めてのSF」を書くことです。「初めてのSF」といっても、小中学生向けのジュヴナイルや取っつきやすいショートショートに限りません。ジャンル小説特有のお約束が通用しない白紙の読者を念頭に置いて、もっとこんな小説を読みたいと思わせるような、入門的で吸引力のある新作SFを書いてほしいのです。
 白紙の読者というのは、ピンポイントでもかまいません。「ビジネス書と時代小説しか読まない親戚のおじさん」「SFなんて漫画や映画で十分で、わざわざ活字の小説を読む意味はないとうそぶく友人」「将来、あなたの子どもや孫が『科学』や『物語』に興味を持った時、黙って手渡す本(デジタルブック)」等々、広い意味でのファースト・コンタクトでありさえすれば、どんな対象を想定してもOK です。
 作品のテーマにあなた自身のSF初体験を投影する必要はありませんが、ビギナーだった頃の目が覚めるような気持ちは忘れないでください。まだ見ぬ新しい読者をひとりでも多くSFの虜にして離さない、フレッシュで力強い物語を期待しています。
(法月綸太郎)

課題提出者一覧