ビースト

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梗 概

ビースト

主人公は辺り一面砂だらけの土地を簡易的な屋根だけがついたボロ船に乗って駆ける。
砂漠の底がどこまで続くのかもわからない。迂闊に地を踏めば飲み込まれるだろう。相棒である妹は船の操縦者でもあり、広大な砂漠しかない土地の上で唯一『水』を生成できる人間だ。主人公は自分が水を飲まなければ生きられないことをとうの昔に知っていたが、何時迄も妹に頼るしか生きていられない自分の身体をどうにかしたいと思っている。

旅の目的は当面の間生きられるだけのオアシスを探すこと。

砂漠の中には風を食べて生きる生き物がおり、その生態系を調べれば水のある土地にたどり着けるかもしれない。
生き物の脳部分に水らしき影を見たことにより、主人公はその生態系を調査することを心に決める。

一方で妹はそんな姉を影ながら支え、助力を惜しむことがない。水探しに奔走する姉は、そんな献身的な妹の姿にある日疑問を投げかける。

「どうして私なんかを生かすの?」
問いかけると、妹は昔話をし始める。
遠い昔、自分が生まれた時この世界は水で満ちていた。水を食らう一族である私達が蹂躙したからこそ、この土地は砂で満ちてしまったのだと。

文字数:481

内容に関するアピール

どうして自分はこうなのかと、反省しながらもこの梗概を書いています。
もっと早く書き始めるべきだ。

舞台は砂漠。風を食べて生きる生き物『ストランドビースト』に着想を得て梗概を作成しています。主人公が生まれた頃から世界は徐々に水を奪われ始めています。人間は水分を吸われ枯れ果て、木々も建物も砂へと変わった世界で、主人公だけは妹によって水を渡され生き延びている世界です。

『砂漠』という限定的な舞台で出来うる限り発想力を持って書きたいと思います。

文字数:217

課題提出者一覧