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「『場面』を設計せよ」

  • 飛浩隆
  • 塩澤快浩 (早川書房)
  • 山本弘
  • 小浜徹也
  • 大森望
  • 課題提示、梗概審査:飛浩隆
  • 梗概審査:塩澤快浩(早川書房)
  • 実作審査:山本弘
  • 実作審査:小浜徹也(東京創元社)
  • 梗概審査、実作審査:大森望

梗概提出締切| 2017年11月5日(日)

梗概講評会| 2017年11月12日(日)

実作提出締切| 2017年12月14日(木)

実作講評会| 2017年12月21日(木)

最初から最後までを「一つの場面」に収めること、のみを制約として課します。
梗概審査では「場面」、演劇にたとえるなら「舞台装置」の出来栄えを審査します。舞台装置は、人物や事物が置かれ、動き回れる物理的基盤であり、登場人物の行動・思考・感情を制約・触発し、緊張や興趣を作り出します。舞台装置なき演出プランはありません。
つまりここで問うのはあなたの演出力だということです。
あなたは美術監督兼照明担当になって世界設定、アイディア、ストーリー、技法が最高に生かせる「舞台装置」を作り、次に演出・振付になってとびきりイカした演出を見せてください。
なお「メインアイディアを舞台装置それ自体に組み込め」という意味ではありません。それよりは、アイディアと舞台装置とが対置されて火花を散らすような梗概を高く評価するつもりです。
講義では、サム・ライミ監督の映画「スパイダーマン2」のアクション場面と、パオロ・バチガルピの短編小説「カロリーマン」(ハヤカワ文庫SF『第六ポンプ』所収)を題材に採ります。可能ならば観たり読んだりしておいてください。
なお、演劇のような固定した「舞台装置」である必要はありません。上の映画で描かれるような驀進する列車でもいいわけです。
アピール文では、あなたがその「舞台装置」にこめた役割と効果をくわしく説明すること。ここも評価ポイントですよ。では、はじめ。(飛浩隆)

課題提出者一覧