ホヅミ記念日

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梗 概

ホヅミ記念日

 童貞を脱出した大学生ホヅミフミアキは、相手のマヤが処女だと聞いて、その日を脳内で開通記念日と名付ける。

 ホヅミのサークルのゲス野郎どもは隠語を用いて誰がマヤと行為に及ぶかの争奪戦(通称“トンネル工事は争奪”)を行っており、ホヅミはノーマークだったため、サークル内で“金メダル”というあだ名を付けられる。ホヅミの開通記念日の同日にオリンピックで金メダルを獲得したアスリートがいたことも、そのあだ名の理由の一つかもしれない。そのアスリートは、4年後の同日に「ポケモンGO」で50万円を請求されることがニュースになる。

 ホヅミは開通記念日の4年前の同日、自身の低身長を悩むあまり怪しげな「身長を伸ばす方法」に50万円を投じていた。しかし、そこで得た情報は実際には何の効力もなく、ホヅミは遺伝的に成長期が遅かったことと、睡眠時間を多くとったことから高身長となる。マヤがホヅミを選んだのは、サークル内で最高身長だったことが理由とされる。ホヅミの開通記念日から見て100年前の同日、スイスでユングフラウ鉄道が開通。ユングフラウはドイツ語で処女を意味し、終点のユングフラウヨッホ駅(標高3454m)は、開通から100年後もヨーロッパの駅の中で最高地点にあった。その鉄道開通のためのトンネル工事も争奪戦が行われたそうだ。

 ホヅミがマヤに惹かれたきっかけは3.11後のボランティア活動だったが、ホヅミの開通記念日の50年後の同日、ホヅミから見れば未来人にあたる人物が50年前への渡航を実行。2ちゃんねるに降臨し3.11を予見する。

 ホヅミの開通記念日には、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査機キュリオシティが火星に到着せんとしていたが、100年後の開通記念日の同日には人類が火星に到達。また地球では、身長129.3cmの猫型ロボットがもうすぐ誕生せんとしていた。

 ホヅミは漢字で「八月朔日」と書く。

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内容に関するアピール

 今回、課題提出日が「山の日」なので、山の要素を入れたいと思いました。テーマは最初「寝る子は育つ」のつもりでした。

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課題提出者一覧