完成稿
帰れないひとり
完成稿に関するアピール
講評でご指摘いただいた点を中心に改善していきました。
・小さなコマの連続で目が滑る
→ 意味の強いコマは大きく、流れで見せたいコマは小さくして読むときにリズムがつくようにした
・冒頭の入りのわかりにくさ
→コマを減らし、改札が通れない様子は引きの絵でわかるようにした
1ページ目から事件が起こり、2ページ目からはどんどん展開するようにした
・セリフのないコマで読者が迷ってしまう
→状況の分かりづらいコマには最低限の言葉を入れた
アップや正面からの絵が多すぎたので、引きの絵で背景を入れたり、角度をつけて周囲がわかるようにした
工夫した点としては舞台となる「夜」をどう描くか、光と影の入れ方をよく考えて表現したつもりです。夜の街に独り取り残された時の心細さが伝われば幸いです。
ダメな人間をコミカルに描くことで、ダメをまるごと面白がれる、読んだ人の肩の力が抜けるような漫画を目指しました。
文字数:383
ネーム
帰れないひとり
ネームに関するアピール
窮地に立たされると人は人間性が出るものだと思います。
私の場合は怠慢の結果、自ら窮地に追い込まれることが多く、その特性がよく出ている出来事だと思い、今回のエピソードを選びました。
退職をひかえ社会との関わりに不安を抱える私が、他者を助けるという経験から希望を見出すという物語になるように描きました。
工夫したのは、帰る希望が次々と絶たれ追い込まれていくパート①、心細くなっていくパート②、夫の実家も安住の地ではなかったパート③と、それぞれのパートで演出を変えメリハリをつけた点です。
具体的には、①ではセリフを少なくして切迫感を出す、②は語りだけでなく行動(チョコ落とす、自動販売機を押す)と関連して心情を表す、③は突然のアップなどでドキドキ感を出す等です。
最後のページでは、読み手が感じるかもしれない疑問(何故キャッシュカードが使えなかったのか、弟はなぜ大笑いしていたのか)を説明して、スッキリ理解できるようにしました。
面白い漫画を描きたいです!よろしくお願いします!
文字数:431