ネーム
宇宙人との180分
ネームに関するアピール
この漫画のベースになる体験は、私が大学生の時に参加したボランティア活動です。学生と地元の美術館の職員とで、園児達と、空きビンと粘度を使った工作を行う企画でした。日頃幼い子供と接する機会がまったくない私は、子供のパワフルさに圧倒され、たかだか三時間ほど相手をしただけで、ひどくくたびれて頭痛までもよおしてしまいました。
「子供はまぁかわいいといえばかわいいけど、うるさいし、話が通じないし、やっぱりそんなに好きじゃないな」という感想を抱きながら撤収作業を行い園を去る間際、園児たちがベランダに大挙し、大声で嬉しそうに「バイバーイ!」とこちらに一生懸命手を振ってくれた姿を見て「うるさいし、話が通じないけど、やっぱりかわいいな」と、子供の純真さに愛情が湧いたことをよく覚えています。
課題のテーマから、短い時間の中で自分の感情の動きを良く覚えていたこの体験を選びました。
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