■「ヒロイン」について
・先生と生徒という位置づけで「独占欲の強い生徒」としました。読者が主人公に自己投影するとき、「自分のことが大好きすぎる年下の子がいたら嬉しいなぁ」と思ってもらえるよう意識しました。
・ヒロインのビジュアルは高身長・ふんわりとした大人っぽい雰囲気にして、急に泣き出す・窓から脱走する幼い内面とのギャップを作りました。
・ヒロインは内面が幼くかわいいものを好む性格なので、制服にはリボンをつけており、モブ同級生は2人はネクタイで差別化しました。また、幼いヒロインなので「自分を否定しないママのような人」を好きになるだろうと考え、主人公は「バブみを感じてオギャりたい」雰囲気の小柄でグラマーな眼鏡先生にしました。

■「画面を作る」について
・ストーリー中盤の3～9ページはコマを小さくしました。
・見開きで読んだとき読みづらくないように意識しました。
・モブ同級生だけモブだとわかるよう登場時デフォルメにしました。
・引きの絵を引きすぎないようにしました。
・主人公は笑顔多め、ヒロインは泣き顔多めで対照的にしました。
・主人公の大きい胸はチャームポイントなのでを画面に多めに入れました。
・カーテンを主人公とヒロインの隔てるものとしました。ヒロインは心を開いていないわけではないので、壁ではなく薄いカーテンにしました。

■「読みやすく」について
・場面転換と時間経過をなくしました。
・過去回想は2コマに抑えました。
・登場人物の口調を区別しました。主人公のママっぽく、ヒロインは敬語またはタメ口です。

■その他
・百合アンソロジー掲載を想定し、普段男女や男同士の恋愛漫画を読む人がなんとなく手を取ったときにも読んでもらえるような内容を意識しました。全性愛的な世界が好きです。
・1ページ目をヒロインの泣き顔にし、読者に「どうした？」と思っていただけるようにしました。
・捨てゴマがほぼない代わりに、場面によってちょっとした動作で数コマ使うようにしました。
・保健室登校を現実世界でしている人は様々な考えがあると思うので、「しょうもない理由で保健室登校でするな」と思われてしまうかもしれません。もしこのネームを読んで不快感を与えてしまったら申し訳ないです。ヒロインは深刻に捉えているように描いたつもりですが、不安です。
・保健室が舞台なので養護教諭を登場させるつもりでした。しかしモブ同級生を登場させた結果キャラが多いと感じ、削りました。
・村上春樹氏の発言はこちらのページを参考にしました。→https://news.yahoo.co.jp/articles/a2935bd2872a3edb28d1d3edce67e47609d59109

以上、桃井桃子のアピール文でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！

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