完成稿
料理道具フェチのヤバイ旦那
完成稿に関するアピール
前回の授業で「1ページ目はセリフを少なく」と学び、その上で、ネームを読み返すとかなり文字数が多いことに気づきました。なので、完成稿ではセリフ、コマを減らしました。また、持ち込みに行った際「1ページ目は、どんな話が読める漫画か予感させるものがいい」とアドバイスを受け、1コマめで人物が包丁を見つめている様子を入れ、さらにタイトルを「親友のヤバイ旦那」から「料理道具フェチのヤバイ旦那」に改変しました。
2ページ目からは前回授業で赤を入れて頂いたところを参考に、見せたいコマは大きく(3ページ1コマめ、4ページ5コマめ、5ページ1コマめ等)、必要性が低いコマは省き、メリハリをつけるようにしました。
絵柄は大ゴマに耐えうる密度になるよう、今までの提出作品よりも少し解像度を上げて描いています。調理のシーンは陰影などの演出で劇的な感じを出しました。ギャップを印象付けるため、平常時のみきおは優しい雰囲気の造形にしました(星野源を参照)。
料理(道具)のことになると豹変するみきお、冷静に突っ込みを入れることでみきおのギャップを際立たせる主人公ちえこ、みきおと暮らしつつ、あまり気に留めず飄々と過ごす親友、それぞれのキャラクター性が伝わったら幸いです。
文字数:519
ネーム
親友のヤバイ旦那
ネームに関するアピール
実ははじめギャルとファミレスの店員の物語を考えたのですが、ギャップも特になく、つまらない話になってしまいボツなり、練り直して、夫をモデルにしたキャラクターを作ることにしました。
内容はストーリー展開を少なくして、ギャップの部分に思い切ってフォーカスしました。その分演出にページ数を割けるので、コマを大きく使い魅せようと描いたつもりです。
親友の旦那に対する心境が「優しい旦那さん」から「ヤバイ人」になり、さらに「リスペクト」へ変化する過程を表現しようとしました。
このキャラは、次に何を言い出すんだろう?と思ってもらえたら魅力が伝わったということだと思っています。
また、前回の講義で「冒頭の1ページ目で読みたいかが決まる」と学んだのでモノローグで“フリ“を入れて、読者がめくりたくなるようにしました。
この漫画を描き終えてから、気づいたのですが、ストーリーを先に考えて、それに合わせてキャラクターを使うと、つじつま合わせのための薄っぺらいキャラになってしまうなあと思いました。キャラクターが魅力的になるにはそのキャラの考えや行動原理から作り上げる必要があるのではないかと今は考えています。
私はそれがイチからできないので、実在の人物をモデルにしてしまうのですが…。今回の講義でどうキャラクターを作り上げるのか学びたいです。
文字数:556