チェスタトン――Crowds on clouds

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梗 概

チェスタトン――Crowds on clouds

SF創作講座事務局よりお知らせ(2018.7.27)

本作品は商業媒体への掲載を予定しており、現在、本サイトでの公開を中止しております。

今後の情報はこちらでご覧ください。
https://yashimayugen.com/works/

文字数:115

内容に関するアピール

個人の探偵の時代は終わった。

クラウド探偵は合理的かつ実際的な手法である。巨大なデータベースと画像検索が発達した今、「特定しました」という語を検索するだけで、ウェブとクラウドソーシングの光と闇が感じられる。個人の住所から私物の製品名や値段まで、簡単に「特定」されてしまう。一方、この手法は、機密性を要する犯罪捜査と相反する。それを解決するのが本作のアイデアである。

クラウド探偵のアイデアは、本作発表前にアメリカでドラマ化されてしまったのが悔しい。だが本作にはそれを越えるギミックがあると信じたい。

本作での「エラー」は、(1)平野が人為的に起こしたエラーと、(2)チェスタトンのメインAIのエラーの2つがある。物語自体は、エラー(1)で始まるが、その原因はエラー(2)である。しかし、エラー(2)は、当局により必要悪とみなされ、解決されない。二律背反、不条理感のほろ苦さを感じさせる物語を編みたい。

文字数:397

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