梗 概
受肉の海――Incarnation
SF創作講座事務局よりお知らせ(2018.7.27)
本作品は商業媒体への掲載を予定しており、現在、本サイトでの公開を中止しております。
今後の情報はこちらでご覧ください。
https://yashimayugen.com/works/
文字数:115
内容に関するアピール
本作では、人に造られた物理的な神と、信仰が交錯する様を描く。
一神教以外では造物主であることが神の定義ではない。人間起源説話のない神道で、信仰の観点を矮小化することなく捉えたい。
シンギュラリティーを経て無限に進化するAIは、人を超え神にどれほど近づくのか。だが人はその日を、手をこまぬいて待つはずがない。神となりつつある存在を、人間という殻あるいは檻に押し込めるのが手っ取り早い。本作中、器としての人間は、AIを生かす最大の可能性を持ちつつも制御可能と思われている。ただ、人間は、人間自身の予想以上に拡張性を持つかもしれない。
生体AIという存在は、機械と人間の境界を従来以上に曖昧にし、新種の哲学的ゾンビを提示する。インターフェイスなどの課題をクリアすれば量子コンピューターより可能性は大きくないだろうか。
小品ではあっても、科学、宗教、哲学のそれぞれの立場に揺さぶりをかける問いを放つことは可能だろう。
文字数:405