完成稿
繊細だけど、優しい君へ。
完成稿に関するアピール
意地によって完成させました。
手を抜ける箇所を見つけては手抜きをしています。
頑張ってアナログで描きました。
作っている時に、なんとなくこれは、二次創作の作品のような感じがするなぁ、と思ったりしました。
枠線は、フリーハンドの方が、情報量が多い感じで、目に留まる感じがしたので、フリーハンドで描きました。
文字数:148
ネーム
繊細だけど、優しい君へ。
ネームに関するアピール
課題は、「自己紹介を『物語』にして描いてください」という事だったので、とりあえず、作品によって、自分というものが伝われば、一応は正解なのかな、という風なことを、最初に思っていました。
ただ、そもそもとして、自分というモノが、あまり分かっていないので、どのように表現すればいいかが、全く分かりませんでした。
「物語」にする、というのも、イマイチ分かっていない感じがありました。
今でも、まだ、掴めていない感じが、あると思います。
とりあえず、今感じている自分の要素を全部入れよう!と思って描き始めた所、16ページには入り切らない量になったため、より適切な戦略を、考えざるを得ない形になりました。
最終的に、2キャラに絞って描いていく、という方針を捉えて、作品作りに挑むことにしました。
自分キャラと、他者キャラがいて、自分キャラの要素については、他者キャラが、観測者として語るという構造にして、その内容は、自身の経験として受けた情報を、適度に掻(か)い摘(つま)んで作り、そこから帰納的(きのうてき)に、その他者キャラ自体も、形作っていく、という構造にしました。
そして、自分の要素も、伝えたい情報を絞っていく事が必要だと分かり、そこで、自分が「繊細だけど、優しい人」と言われた事があるので、その経験から、そういったキャラクター性を持つ主人公を描くという事を、要点として捉えて表現していく、という形になりました。
そこに、加えて、自分の持っている、いい感じの要素を色々と突っ込んで、キャラを作っていった感じです。
作品を書くにあたって、1ページ目の1コマ目で、「彼は優しい人だ」と、具体的な描写がなく、いきなり他者による説明から入って、その前提で進めるのは、すごく、表現として、ズルをしている感じがしたのですが、そうしないと進まなかったので、そのまま進行させました。
1ページ目の2コマ目は、最初は存在しなかったのですが、まず、登場するキャラを読者に掴んでもらうために、独白をするキャラが、分かりやすく出てきたほうが、読みやすい気がしたので、追加しました。
課題の文章の、下側に、完成形の絵柄がわかるページが、1ページくらいはあった方がいい、という事が書かれていたので、キャラデザインもしっかりと作っておく必要がある、と思って、キャラデザインも考えました。
最初は、主人公の独特性などを表現するために、頭の上に、獣耳などを付けることも考えました。
しかし、男性は一般に、短髪である傾向があり、そうなると、耳が出る形になって、そこに、獣耳を付けると、耳が4つになってしまいます。
その辺りの、キャラの身体的な情報に対する設定と、並びに、読者による、その情報を解釈する行為が、難しくなる感じがしたので、作者として、あまり難しいことを考えないようにするため、主人公には、別の形の、視覚的な特徴を付けることにしました。
最終的に、主人公の繊細さを表現する要素としても使えるため、頭に触覚が付いた形になりました。
女の子の側にも、男の子の、頭の上に何かがある、というデザインに合わせて、猫耳っぽいアイテムを付けました。
登場人物の女の子の、猫耳っぽいアイテムは、その女の子の気まぐれな性格を表すという意図を含ませる表現、という形で、アイテムの活用ができているのではないか、と思っています。
登場人物の女の子は、やや外交的で、気まぐれであり、繊細さもあり、主人公は、関係としては、その複雑な内面を理解し、受容する、物静かで、同じく繊細で、賢い男の子、という感じになりました。
集中線がある2コマは、繊細で、控えめな主人公が行う、突飛(とっぴ)で、意外性のある行動として、面白いシーンになりそうだと思ったので、重要なシーンとして、入れてみました。
作品内に、灯台、海、という具体的な描写が、男の子の内面を表す比喩として出現していて、それによって、あまり積極的に喋らない男の子の、計り知れない感じと、寂しさのようなモノを、表現している感じになっています。
男の子を、観測者として語る、女の子の独白的な文章をたくさん入れたことで、女の子の内面が、作品内に多く出る形になり、そこで、二人の内面の、具体的な描写の量において、対比関係が生まれ、最終的には、女の子が、男の子の内面について想像し、独白として、投げかけを行うという、詩的な感じにまとまった形になりました。
文字数:1799