完成稿
梨沙と梨奈
完成稿に関するアピール
ネームからは、「解釈を読者任せにしない、結末に向けて筋道立てて情報提示する」ということを重点的に修正しました。
具体的には、
・冒頭から梨奈のコンプレックスに触れる。
・回想シーンを長く取り、梨奈の双子に対する不満を分かりやすくする。(すぐに比較されること、双子と姉妹、周りの都合で扱いが変わること)
・梨沙側の双子への愛着(変化の拒絶)が感じられるように、梨奈は整形ではなく、化粧で盛ってるという設定に変更。
・ラストは梨奈視点で進める。自己肯定がテーマなので、電話をかける前に梨奈が化粧を落として素顔になるシーンを追加。
言いたいことは変わらず「自分も周りもなんか期待しちゃうけど双子って所詮別の人間だよね」ということなのですが、伝わりやすくなった…でしょうか。
「つくりものっぽさがある」「個性がない」との評もありましたが、回想エピソードを掘り下げることで改善されたでしょうか…これは自信がないですが…
でも、ネームより自分の描きたいものが描けたと思います。
余談ですが、これを描きながら別の双子の話も描きたいなと思いました。四六時中趣味トークで盛り上がってるオタクの双子とか。突然妹が同性愛者宣言をして自分も同性愛者の遺伝子を持ってるのか?と悩む男女の双子とか。梨沙視点も描きたいし。課題と同時作業は難しそうですが、折角「表題作を」というテーマなので、双子をお題にした同人誌を出したいな〜!と今考えてます。
文字数:598
ネーム
梨沙と梨奈
ネームに関するアピール
◆題材について
自分といえばこれ、といえるネタを考えるにあたり双子であることが自分のアイデンティティに大きく影響を及ぼしているので題材に選びました。
自分のことをモデルにしているので描いてる時はけっこう辛かったのですが、双子ならではの(漫画では誇張してますが)感覚って外から見るとエモいものなのかな…と思ったり…エモい関係性を描きたいです…
双子ではなくても、共感するところがある人は「いや、自分はこんなに性格悪くない」「自分の兄弟はこんなこと思ってるのかな」と思って読んでいただけるといいな…と思います。
◆作風について
自分の中でいきどころがなかった感情を供養したい、というのが今のところ原動力なのですが
繊細さ(リアルさ)では勝負できないかな?とほかの受講生の方の作品を読んで感じ、むしろ勢い、話の緩急、まんがっぽさが活きる感情豊かな主人公にしました。性格の悪いキャラクターも突き抜けるとかわいいかな…と思い…でもそれならもっと極端にするべきだったか…
文字数:423