完成稿
スラムの鞘
完成稿に関するアピール
(1) 武富先生からいただいたメール、講評でのご指摘を受けて、以下の変更を行いました。
・冒頭を短くしました。
・エピソードを減らして物語を分かりやすくするため、「スラムの少年が王を正気に戻す」話から、
「スラムの少年が王への復讐に失敗する話」へ変更しました。
●場面が盛り上がる演出(炎をバックに主人公が立つシーン※ネーム12ページ)は、物語に新しい展開を
与えないため、あまり効果がないという点
・スラム街が燃えたので、王が帰る…という展開にしました。(12ページ)
(2) 聴講生の方より twitterやその他SNSにて「物語の飛躍が多い」、「主人公が王を挑発した理由が分から
ない」とご指摘をいただいたので、以下の変更を行いました。
・少年が王を恨むシーンを追加しました。(6~7ページ)
・王が正気を失っているよりも、王とスラムの少年を会話させたほうが「王への復讐に失敗した」ことが
分かりやすいと思い、少年と王が会話できるようにしました。
(3)さやわか先生、武富先生より「卵のカラのトリックが納得しにくい」と伺いましたので、牛の内臓に
しました。
内臓の絵は牛の膀胱のつもりです。「江戸時代頃の地球のどこかのスラム街」を意識したので、
スラム街の人は「膀胱」を知らないのでは・・・と思い、セリフでは「内蔵」と書きました。(15~16ページ)
また、この「牛の内臓」を使いたかったため、「スラム街では皮のなめしをしている」…という設定に
しました。
②余談
話が浮かんだきっかけが落語の中村仲蔵だった(役者の主人公が死ぬ演技をするシーンがかっこよかった)ので、
江戸時代を意識したのですが、描きたかった王の衣装を調べたら三国志の始皇帝だったので作り込みがかなり甘いと思います…。
また、「皮のなめし業」を調べたところ、身分に関わらず世界のあちこちでみられた…らしいので
「ここのスラム街では得意な産業」としました。あまりスラム街にする意味がないかもしれませんが…。
描きたいことに全力で取り組めたので、青年誌向けに、題材がシンプルな人情話をきちんと描けるようになりたいなと思えてきました。
文字数:935
ネーム
スラムの炎
ネームに関するアピール
私が一番描きたいものは、
「人間の作った決まりのせいで、不条理な出来事に遭ったとしても、誇り高く生きる人」です。
というのも、10代の時に生きる意味なんてないと思っていた私が、
信仰(信条)のある人間を知り、ひどく感銘を受けたことがあったからです。
また、マンガを公開すると、格好良さや、動きを褒めていただくことがあるので、
私が「格好良い」と思う人間と、動きを意識して描いてみました。
(この性格の主人公は、私が描いていて一番おもしろくてスカッとする人物です。)
好き放題描いたため、他の人からどう見えるのか、客観的な意見を伺いたいです。
以下が、私が気になっているところです。
・この話、詰め込みすぎでしょうか…。
もう少し、主人公が生き返るところにページを割きたかったのですが、こうなりました。
・私の描く「格好良さ」は男性にとっても読めるものなのか、それとも女性向けなのか。
気になりますので教えてください。(私は男性にも読める格好良さを描きたいです・・・。)
よろしくお願いいたします!
【補足】
この話は、働きながら描こうと考えていた、拙作「スラムの不死鳥」という長編マンガを
ベースにしました。この話に、私が描きたいものが詰め込まれています。
「スラムの不死鳥」という話を読まなくても、この話で描きたいことは描けていると
思っているので、念のため、補足です。
※いちおう、下のリンクから読めます。
人を選ぶ内容なので、あまりおすすめできません。恥ずかしすぎてもう見返せません・・・。
いつかまた描きなおしたいと思っています。
http://ashitano.tonarinoyj.jp/series/FlR8CfEDDvk
文字数:698