阿佐ヶ谷駅前の犬

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梗 概

阿佐ヶ谷駅前の犬

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2022年、深夜の阿佐ケ谷駅前の商店街。どの店もその日の営業を終了しており、電灯とコンビニだけが辺りを照らしている。

そんな人気も無い所を一人でうろついているジャージ姿のヤンキーのような少女の元に、一匹の秋田犬がやって来る。

「人語翻訳装置」付きの首輪をしているので恐らく元飼い犬と思われる口数の多い犬は、どのドックフードが美味いかだの、猫に対し犬がどれだけ優れているかだの、そして自分がある日いなくなった主人の帰りをずっとこの阿佐ケ谷駅前周辺で待っている等の話をし始める。

そこに野犬駆除用のAIを搭載した自走式の見回りロボットがやって来るがこのAIもまた口数が多く、犬とAIの間で俺は野良犬では無く飼い犬だのと口論になるのだった。

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2018年、阿佐ケ谷のアパートの一室。そこには「古池明瞭」というペンネームで小説を書いている女が住んでいる。

彼女の元に仮想通貨を題材に短編を書いてほしいと知り合いの編集者からメールで依頼が来る。古池は自分が少しツイッターで仮想通貨の事に触れたからといって適当に声を掛けたのでは無いだろうな、と内心嫌がるが慢性的にお金に困っているので飼っている秋田犬に(半ば独り言のように)文句を垂れ流しながらその小説を書き始める。

が、すぐに執筆作業に飽きて犬と遊び始める。中古(メルカリだ)で購入した昔流行した犬の鳴き声を人間の言葉に変換するおもちゃ(バウリンガルだ)で遊ぶ古池だったがそれも飽きスマホでお気に入り登録している犬関連のネットニュースをまとめているウェブサイトを見始める。

サイトには“東京五輪に向け野良犬捕獲 AI導入で効率化” “犬の鳴き声から人語への変換 中国で研究進む”等の見出しが流れていた。

文字数:715

内容に関するアピール

梗概はAIに書いてもらいました。

文字数:16

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