課題文の「その人がどういう人でどこが興味深い点なのかを、読者にもちゃんとわかるように描いてください」という箇所を重点だと考えました。
一番伝わりやすい手段は、やはり関係性を描くことだろうということで、浪人生らしい意地の張り合いをテーマに選びました。わたし自身の浪人生時代に周りにいた人たちをモデルにしています。

美大受験の浪人生というものは、全員不合格を経験しているがゆえに、多かれ少なかれ鬱屈としたところがありつつも、裏付けのない自信を頼りに制作に励んでいる人たちです。
……と、いうふうに（キャラクターを作るために）仮定して思い返すと、人それぞれに「それらしさ」が表に現れていたように感じられます。そのひとつひとつを取捨選択して二人の主人公を描きました。

美大受験ものということで、ベタに『ブルーピリオド』を参考にしました。
課題02での反省を踏まえ、コマと吹き出しの数を抑えることを意識していたのですが、印象を残したい場所での尺を取り方などで、参照した効果が出たのではないかと感じています。

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