ネーム
あのおじさん背中で何語ってるんだろう
ネームに関するアピール
想定した「最高の画面」は、離れ離れになった2人がいつも受け身だった側の起こした行動によって(どんなかたちであれ)再びいっしょになるというもの。
「背中に缶バッチをつけて泣いているおじさん」のイメージから話作りが出発したのですが、このおじさんはとにかく得体のしれないやつになりました。人々をランダムに、それぞれの人が拠って立つ文脈から剥ぎ取り、均一のスチールの平面に一人ひとり押し込めてしまう存在。見方によってはかなり怖い。それでも、そんな存在がきっかけでもう会えなさそうな2人が再開してしまった。2人に起こった結末はエラーみたいなもの…?
再開したきっかけはおそらく偶然だったとしても、再びいっしょになるためには片方に自ら行動を起こしてほしかった。もう会えないと思っていた人に対する強い後悔が行動の動機です。この行動によって主体と客体が反転する話になっています。(対比的な意味で、前半にでてきた調子に乗ってるニワカヘタレ男は行動を起こせない引き立て役になってもらいました。こういうキャラ、嫌いになれない…)
タイトルが作品の内容と合っているのかどうか…正直良くわからないのですが、このタイトルの語感が好きすぎて他の案が浮かばず。まだ内容がしっかり固まってないネームを描き始める前の段階でこのタイトルをつけてしまったんですけど謎の満足感がありまして…。
前回前々回にはなかった「久しぶりに絵を描いた…」感がある課題でした。
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