完成稿
体温
完成稿に関するアピール
講評を受けキャラクターをもっと振れ幅のある設定にするか、もしくは演出を変えるかという二択で迷ったのですが、今回は後者を選びました。演出を変える方が地道で難しいなと思いましたが、ネームを作った時の「静かに父親の死を受け止め静かに後悔する」主人公は変えたくなかったので設定はそのままにしました。
ネームの時と変えたのはコマ割りとキャラクターの表情です。あとエピソードとして「家の中で靴下を履かない」のは父親がきっかけであることにし、思い出を少し膨らませました。
ラストの主人公の悔恨がより深まっていればいいなと思います。
文字数:256
ネーム
体温
ネームに関するアピール
通夜で主人公が絶縁状態だった父との触れ合った体温を思い出そうとするお話です。
テーマは後から気がつく情、悔恨です。
最初危篤状態で足を触るという話にしようか迷ったのですが、生きている温もりと死後の冷たさを比較させたいと思い通夜のシーンにしました。16pなのであまり場面が変わらないように足を触るというエピソードがメインになるように構成しました。
通夜の前に納棺の儀式で亡くなった人の体を清め、死装束の着付けをするので、父親に足袋を履かせるのと父親が靴下を脱がせることの対比にした方が良かったのかなと思ったりしたのですが、今回は脱がせるシーンを繰り返すことで同じ行為でも体温の違いが出ることを表そうと思いました。
ラストに甥っ子を出すことで主人公に慰めと悔恨を与えました。
文字数:331