完成稿
水没オフィスの22時
完成稿に関するアピール
・前回の授業で「吹き出しが見にくい」との指摘をいただき、フォントを変えてQ数を上げるとともに吹き出しを大きくしました。
・授業後の飲み会で、編集の方・漫画家の方に「応援したくなるようなかわいい主人公を模索していってもいいかも」「ネームの顔だと感情表現が難しいのでは?(眉や口がほとんどないため点目● ●で感情を表現しないといけない)」などのご指摘をいただき、キャラの絵柄を少し変える…つもりが、結構変わってしまいました。すみません。
・顔の描き方がなかなか定まらない…と飲み会にいらしていた山下クロヲ先生に伺ったところ、「偶然描けた可愛い顔をトレスし、さらにその可愛い顔をトレスし…」という方法を教えていただいたので、今回その方法でキャラの顔を作ってみました。
・コマ割りや話はネームから変更なしです。
・今回の完成稿はとても楽しく描けました。
文字数:369
ネーム
水没オフィスの22時
ネームに関するアピール
・手汗が原因で生きづらさを感じている主人公が、その手を嫌悪感なく受容してくれる相手に気づくことで一歩前に踏み出せる…という話です。
・「あなたのコンプレックスを受け入れてくれる人がきっといて、問題そのものが解決しなくても受け入れてもらえるだけで楽になれる」をテーマに描きました。(手汗に限らずほとんどの身体的コンプレックスは、そのものが解決されること(痩せる、豊胸、整形など…)より受容者を見つけることの方が根本的救済になると思っています)
・媒体はSNS、アックスをイメージしています。
・11ページ目のハイタッチ(接触)〜12ページ目の最後のコマまでは、読者が感触を想起することに集中できるように極力文字を無くし、間をとって仕上げました。回想の子供達の無邪気な残酷さと対比し、ハイタッチ以降の受容と救済の流れは優しい世界として描きました。
・手は自分の肉体の中で最も視界に入る部分であると同時に、他人と最初に触れ合うパーツも基本的には手です。主人公と世界の間には常に「手汗」というフィルターが容赦なく立ちはだかっていて、それがそのまま彼女の自信のなさにつながっていますが、受容を得たことでここから少しずつ前向きに挑戦していける…という展望をラストに匂わせました。
・ペン入れのイメージは、キャラクターはフラットにしつつ背景は比較的細密に描き、汗の水感やぬっちょり感はリアル目に描こうと思っています(課題1のように)。
文字数:605