作品プラン
《ポトスモズニダム~藤城嘘とカオスラウンジの歩み~》ステートメント
「モダン」という言葉を最初に知ったのは15歳の時で。
ざっくりと「シンプルでカッコいい」というイメージだった。
だから「ポストモダン」の意味は「ダサカッコいい」だと思っていた。
シンプルで分かりやすいカッコいいものは、本当はカッコ悪くて。
本当にカッコいいものは、分かる人にか理解出来ないダサカッコいいもので。
その境界は曖昧だけど、感覚的に分かってる人にとって、その違いはマジ重要な事で。
だから今このタイミングで「ポトスモズニダム」について考える。
しかし。幾ら考えていても「ポトスモズニダム」って何よ!ってなる。
ぜんぜん、答えは出ないから旅に出る。
この旅は「ポトスモズニダム」と「藤城嘘」をコアとした「日本のテン年代現代美術」への旅である。
今から6年前の2010年。カオスラウンジは、一輪社氏や藤城嘘氏が中心となって『つかさをつくろう!』という立体作品を作った。
それは、アニメのグラビアやコミック雑誌などを大量に組みあわせて、大きなキャラクターをつくるという集団制作であった。
しかし。出来上がったものは、まるで「キャラクターの死体」だった。
そして。
私は、今。
「つかさ」を背負い旅に出る。
その旅は「再生」の旅となりうるのだろうか。
文字数:510