作品プラン
V-Bag In My Music
V-Bag、それは物を入れ、それを運ぶ事が可能な代物だが、
何を入れているかは外から丸見えになる素材のBagである。
V-Bag、それは通常の様々な生地で出来たBagよりもヤワである。
V-Bag、その素材は内容が見透かせる、刺激の無いポップその物である。
私はそのV-Bagを持って中には最近のポップミュージックを代表するようなアーティストのCDを並べて、
日本各地のCDショップ(主にタワーレコード)の周りでCD販売を行う、行商人をする。
そのCDの販売方法はどれもポップミュージックアーティストの新作曲の激レアデモCDで、
これを買って「流行りの先取りをしよう!」と謳い、販売を行う。
そのCDケースなどの外見はあまりにもチープでV-Bagに入れることにより、
余計にチープさを発揮している外見となる。
だがそのチープさは「新作曲の激レアデモCD」と言われれば、
「まあデモだしまだ流通していない品物だからそりゃ豪華じゃないのは普通だ」と思わせることにより、
信憑性が湧き、
それにより興味の湧く客には4500円~8000円で売るのだ。
だが、そのCDを聞いてビックリ仰天、
どう考えてもこれは目当てのアーティストの曲ではないが、
その目当てのアーティストがいかにも歌いそうな言葉選びで歌い、
奏でる吉田無能の音楽であった。
一見あるポップミュージックアーティストの激レアデモCDと書いてあるように見えるジャケットだが、
よく見るとあるポップミュージックアーティストのような激レアデモCDというパチもんCDであった事が発覚する。
この件に関して激怒する客もいれば、新しい音楽ではないかと音楽に対しての思考が書き換えられてしまう客もいるだろう。
私は後者のような人間を増やして行き、
私の音楽をクソポップというジャンルの祖となる事を願い、
胡散臭い行商を続けるのである。
タンブラー
https://www.tumblr.com/blog/v-baginmymusic
闇からEXILE
https://soundcloud.com/user-648833211/exile
※撮影者批評再生塾一期生・菊地良
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