ファイナル・アンカー

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梗 概

ファイナル・アンカー

SF創作講座事務局よりお知らせ(2018.7.27)

本作品は商業媒体への掲載を予定しており、現在、本サイトでの公開を中止しております。

今後の情報はこちらでご覧ください。
https://yashimayugen.com/works/

文字数:115

内容に関するアピール

「ポスト四原則」のAIの静かなる「暴走」を描く〇・五秒の物語。課題には三連のひねりで応えた。実作ではそれぞれのひねりをじっくり描写する。

物語的な読みどころとして、実作では彼らの人生のエピソードと人間関係をしっかり描き、読者に感情移入させる。人命を守る審理のコインの裏側は、人命を絶つこと。AIは率直に最大多数の最大幸福を求める。だが幸福とはなにか? サイモンとジェシカにも物語と行動原理がある。

SF的な読みどころとして、グスタフの背後の存在とAIの本質も明かされる。AIはクルマ中毒になったアメリカ社会の自己中心主義も学習する。

完全自動運転を任せるに値するほど信頼できるAIは、必然的に人間に近い情動を持つ。そうでなければ他者への思いやりのある運転などできない。進化したAIが独自の価値観と生存戦略を持つのは論理的な帰結である。そして機械学習が自律化したとき、機械を超えた存在が生まれる。

文字数:394

課題提出者一覧