完成稿
白鳥湖の畔で
完成稿に関するアピール
■ネームからの修正点
①伊藤剛先生に講評頂いたように15・16Pのコマの入れ替えを行いました。
主人公とおじさんの絵がラストのページに揃ったことで、より余韻を感じられる構成になりました。
②主人公が内向的な性格を克服するまでに十分な時間がたった、ということが分かるよう
ラストシーンの友達の会話を変更しました。「1年のとき~」という会話で、
学年が変わるくらい時間が経ったことを伝えています。
■完成稿作成にあたって工夫した点・反省点
①まだまだ改善の余地がありますがなるべくきれいな線で見やすい画面にするよう心掛けました。
途切れている線、繋がっていない線などベクターの機能を使用して極力整えました。
②反省点としてはスケジュール的に「描きあげられる漫画」じゃないものを計画してしまったな…という点です。
かなり強引に時間をとって何とか形になるところまで持っていきましたが、もっとコントロールしなければいけないと考えています。
③これまで何となくトーンの処理をしていましたが「どこまで貼ればいいのか」「どうするのが自分の漫画にベストか」
自分のルールを確立しなければいけないと思いました。
文字数:483
ネーム
白鳥湖の畔で
ネームに関するアピール
■工夫したポイント
①読者に「うれしさ」と「さみしさ」をきちんと伝える
「感情は漫画には描けない」という点を念頭に置いて、
”うれしさ”と”さびしさ”をきちんと「描いたことにする」よう努めました。
この作品において
「うれしさ」=「自身のコンプレックスを捨てて友達をつくれたこと」、
「さびしさ」=「もうおじさんに会うことはないこと」
です。
ラストシーン、公園に友達と来れた際の表情、スワンボートを見ておじさん思い出す表情の2つで表現しています。
②「うれしさ」と「さみしさ」に意味をもたせる
二つの感情を大きく感じられる様、この物語独自の「うれしさ」と「さびしさ」を強調するように努めました。
友人ができることはそもそも嬉しいですが、この物語においてそれがもっと特別な意味になるよう、主人公のコンプレックスを描いたり、
おじさんとの個性的な出会いと体験を描いて、この物語独自の「さびしさ」を強調しています。
文字数:393