概要:

グループ展を見て、展評を書いてください。

[文字数]
1000字から4000字とします。

[対象者]
当該展示を担当していないCL生とします。
※当該展示を担当している場合も、何らかの文章を提出することは可能です。

 

■展覧会概要

展覧会名:『「美術は教育できるのか?」に対する切り込みと抵抗 THE MOVIE』
出展者:赤西千夏 / 飯村崇史 / 星華 / 甲T / ながとさき / 藤江愛 / 前田もにか / 三好風太
キュレーション:中田文(CL課程)
グラフィックデザイン:宮野祐

会期:2020年12月5日(土)~12月13日(日)
開廊時間:15:00-20:00

 

■キュレーターステートメント

「美術は教育できるのか?」に対する切り込みと抵抗 THE MOVIE

「美術は教育できるのか?」という問いに対する明確な答えはあるのだろうか?

現在、活躍する作家の大多数は美大や美術予備校を経ており、教育機関と美術界が地続きであるのは確かだ。そのため、美術家になりたい人は自然の流れで美術の教育機関を目指し、その延長線上で時代の影響を受けながら制作を続けていく。とはいえ、芸術においては、技術や知識だけでなく、人と人との出会いから生まれる何かこそが賜物になり得るとは言えないだろうか。

ポルトガルの映画監督ペドロ・コスタは『ペドロ・コスタ映画論講義 歩く、見る、待つ』(翻訳:土田環、ソリレス書店、2018年、120~122頁)の中で、20歳から30歳くらいまでの間、リスボンの映画学校に通っていた時のエピソードを語っている。彼は映画学校では、反抗的な態度を取っていたという。しかし、そこで技術的な学びはあったとし、さらに次のように続けている。

「何かを感じるということ、それをどのようにスクリーンに描けばよいのかということを私に教えてくれた人は、誰ひとりとしていなかったし、じっさいにそんなことを教えられる教師などひとりもいないのです。[……]今、自分が映画学校、映画の世界に入った時のことを皆さんに話していますが、同時に師、先生、権威的なもの、知識に対する抵抗の姿勢についてもお話ししています。こうした抵抗についてなぜ話すのかといえば、抵抗すること、あらゆるものに抗うことこそが、映画を作るひとつの支柱となるからなのです」

このゲンロン新芸術校 第6期 グループDの展示は、共通項では括ることができない個々の出自や背景、立ち位置を持つ作り手たちが、やはり作り手である指導講師とぶつかり合い、お互いに美術の持つ可能性を探求し、新たな体験を鑑賞者に届けようとするものである。受講生たちはこの展示から未知の領域に足を踏み出すのだ。
本展の指導を担当する梅津庸一は、自身もパープルームという私塾を運営し、常に教育問題に向き合い続けてきた。もう1人の弓指寛治は、新芸術校第一期で金賞を受賞後、精力的に活動中だ。この2人が今回の展示を通して作家たちと共に伝えたいことは、作品をつくる側にも見る側にも波紋を投げかけるに違いない。そこから何を掬い取るかは、私たちそれぞれの未来にかかっている。

中田文(CL課程)

 

美術における「学閥問題」と「キャリアパスの問題」を鑑みれば、これまで紡がれてきた美術史も現在のアートシーンも欠陥だらけに思えてくる。わたしは美術家個人の活動と並行して私塾を営み、美術教育について考えてきた。あるいはそういう”ふり”をしてきた。美術は問題解決のためのツールではないし、有限である人生を美術に費やす意味や必然は誰かに教えてもらうものでもない。

梅津庸一

学校で教わったことなんてほとんど覚えてないけど小中高の先生や大学の教授のクソみたいな行動とか態度とかを見て「ああいう奴らにはなりたくない」という事は強く覚えているもんですよね!反面教師!ペドロー!

弓指寛治

 

 

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