ABOUT

現代美術の再発明

現代美術が、あるひとつの、単純なゲームに堕ちようとしている。

2010年代以降、わたしたちの日常的なプラットフォームとなったソーシャルメディアは、美術界をも飲み込んでしまった。ソーシャルメディアの内部で生まれ続ける分断が、そのまま美術界の分断を生み、美術界の勢力図を書き換えていった。
閉ざされたプラットフォームのなかで、あらゆる表現はただちに、わかりやすい代理表象となり、単純なメッセージに変換されてしまう。政治的であるかそうでないか、右か左か、リベラルか保守か、被害者か加害者か、マーケットかオルタナティブか…… 情報技術を背景にした現代美術の「ポリティカル・ターン」は、プラットフォーム上で繰り広げられる出口のない分断のゲームと化してゆく。

2019年の「あいちトリエンナーレ」をめぐって起こった「表現の自由」論争はまさに、そのような10年代のポリティカル・ターンの完了を告げるものだったと言ってよい。
現場(現実)の混乱とソーシャルメディア上での炎上が連動しながら肥大し、どのような立場であろうと、ソーシャルメディア上で少しでも言及すれば、この論争に「動員」される。いや、それだけではない。たとえ何も言及しなかったとしても、それは「政治性に鈍感なJアート」として動員されてしまうのである。

このような論争が、現代美術を、かくも単純な分断のゲームに変えてしまった。
そこで議論されている「表現」とは、「自由」とは、「政治」とは、一体なんのことを指しているのか。芸術には、そのような単純な論争の「外側」にある表現、自由、政治が、あったはずではないのか。
「検閲」があったことや「電凸」があったことが、現代美術を脅かしているのではない。ソーシャルメディア上で加速する分断のゲームによって、その「外側」の声がかき消され、本来、芸術が持ちうる広がりや深さが失われてしまったことこそ、現代美術の危機なのである。

思い出してほしい。そもそも現代美術とは、そんなくだらないゲームの外に出る自由を行使することから、はじまったのではなかったか。そして新芸術校は、出口のない分断のゲームから脱出し、現代美術を再発明するための場だったのである。

新芸術校のプログラムは、表現者の内なる違和感を言語化し、作品化するためだけでなく、それらを発表し、語り、流通させることに対しても、機能するように組み立てている。
2015年に新芸術校の第1期を立ち上げた時、このような構想を「前衛の再設定」と名指してみた。あれから5年がたち、今あらためて言葉にするなら、「現代美術の再発明」と言うのが正確だろう。

ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校は、第6期をもって一度、幕を下ろす。
最後の年が、あいちトリエンナーレの翌年であることは大きな意味を持つだろう。わたしたちは、分断のゲームに堕してしまった現代美術を、再発明しなければならない。新芸術校は、そのための場所なのだ。
自らの内に、新たな現代美術の種を宿した表現者たちの参加を、心待ちにしている。

黒瀬陽平

※ 本ステートメントは第6期開校時のものです。執筆者の黒瀬陽平氏は2020年7月22日で新芸術校を離れており、以後本講座には関与しておりません。

PROGRAM

プログラム

  • ゲンロン新芸術校(以下、新芸術校)第6期の開講期間は、2020年4月から2021年3月までの12ヶ月間です。開講期間途中での受講申込みや、一部講義のみの受講は受け付けておりません。
  • 本講座では、アーティストを目指すための「通常課程」と、キュレーションに特化した「コレクティブリーダー課程」の2コースがあります。「コレクティブリーダー課程」は、自身は作品の制作を行わないけれども、将来的に美術教育や制作支援に携わることを考えている方のためのプログラムとして第5期より設立されました。このコースでは、成果展に参加するかわりにキュレーションと論文の指導を受けることができます。詳しくは下記をご覧ください。
  • 新芸術校の開催場所はゲンロンカフェ、およびゲンロン 五反田アトリエ(以下、五反田アトリエ)です。

通常課程

本講座では、「展示指導」を軸に、現代美術の現場を見学する「ツアー」、実践となる「展覧会」「講評会」を組み合わせた授業スケジュールが組まれています。前期の間に美術展やそのキュレーションに関する知識を徹底的に身につけ、後期には五反田アトリエを会場として4回のグループ展を開催し、展示の実践の場とします。最後に、4回の展覧会を通してもっとも力を発揮した数名が選ばれ、最終選抜展を行います。また、ツアー以外のすべての授業で制作指導の機会を持ち、ていねいに制作をフォローします。
本講座は、美術教育や制作経験の有無にかかわらず、「アーティストとしての総合力」を身につけたいと望むあらゆる人々に開かれています。

展示指導

展覧会を作るにあたり必要な力をつけるための授業です。作家や作品を客観的に説明するスキルや、空間の使い方、テーマの設定や物語の作り方など、キュレーターに不可欠な技術を身につけ、展示のプランを組み立てていきます。また、現代美術の最前線で活躍するアーティスト、プロの学芸員・キュレーターをゲスト講師にお招きし、展示を念頭においた制作指導を行います。

ツアー

現代美術の現場を見学し、作品や展示について理解を深める授業です。注目の展覧会や見るべきイベントなどをピックアップし、現地に行き、講義を受けます。展覧会チケット、展覧会場への交通費などは各自負担となります。

合同授業

ゲンロンスクールの他のコースとの合同授業です。ジャンルを横断して広い視野を獲得します。

展覧会+講評会

9月から12月にかけて、五反田アトリエにて合計4回のグループ展を開催します。受講生は9月(4名)、10月(6名)、11月(8名)、12月(12名)の4グループに分かれ、作品を展示します(カッコ内は想定される展示参加人数)。準備期間の短いグループは、展示する人数が少なく、一人ひとりがより多くのスペースを使って自由な展示をすることができます。月を重ねるごとに展示参加人数が増え、準備が充分にできる一方で、個々の参加者のスペースは少なくなります。この展覧会では、受講生は作品を展示するだけでなく、キュレーションも基本的に自分たちで行います。展示は一般公開します。会期はそれぞれ2回の土日を含む9日間を予定しています。
展覧会の終盤には、ゲスト講師を迎えて講評会の機会を持ちます。講評会には当該の展示に出品している受講生だけではなく、すべての受講生が参加します。講評会の際には、当該の展示に参加していない受講生の作品や今後の展示についても指導を受けることができます。

最終選抜展+講評会

4つの展覧会を通してもっとも力を発揮した4〜8名の受講生および、敗者復活戦にて勝ち上がった若干名の受講生は、2020年3月に開催される最終選抜展に参加する権利が得られます。また、最終成果展から外れた受講生による裏成果展も同時に開催されます。最終選抜展はゲンロンカフェにて、裏成果展は外部の会場にてともに3日間を予定しています。いずれの展示も一般に公開されます。展示初日に、美術界を代表する第一線の審査員を迎えて最終講評会を行います。最終講評会では最優秀賞および各審査員賞を選出します。

コレクティブリーダー課程

新芸術校では第5期より「コレクティブリーダー課程」を新設しました。このコースの受講生は、すべての講義とワークショップを受講することができます。また、希望があればワークショップでの課題を提出することもできます。ただし、グループ展および最終成果展での作品制作・展示の権利はもちません。
かわりに、このコースではキュレーションと論文執筆の指導を重点的に行います。グループ展については、授業内でキュレーションプランを提出することができ、採用されればグループ展のひとつにキュレーターとして参加することができます。また、自身の参加しないグループ展については、展評の提出を義務とし、添削・講評と指導を受けることができます。本講座の最後には最終成果展を扱った修了論文を提出してもらい、ゲスト講師を呼んで公開の講評会を行い、最優秀作をゲンロン発行のメールマガジン(ゲンロンβ)に掲載します。

SCHEDULE

スケジュール

 

日程 テーマ 時間 科目 講師
2020年
4月12日(日) 展示指導1
導入
13:00-14:00 イントロダクション 黒瀬陽平・上田洋子
14:15-16:45 受講生による自己紹介プレゼン
17:00-18:00 制作指導
4月19日(日) ツアー1
アートの現場を見る1
13:00-17:00 黒瀬陽平・カオス*ラウンジ
4月26日(日) 展示指導2
セルフプロデュース
13:00-14:30 レクチャー 黒瀬陽平
14:45-16:15 制作指導
16:30-18:00 制作指導・講評
5月10日(日) 展示指導3
展示を企画する1
13:00-15:00 レクチャー 黒瀬陽平
15:15-16:30 レクチャー
16:45-18:00 制作指導・講評・作品評
5月17日(日) 展示指導4
作品を作る1
13:00-14:30 レクチャー 黒瀬陽平
14:45-16:15 制作指導・講評
16:30-18:00 制作指導・講評
5月24日(日) ツアー2
アートの現場を見る2
13:00-17:00 黒瀬陽平・カオス*ラウンジ
6月14日(日) 展示指導5
展示を企画する2
13:00-15:00 レクチャー 梅津庸一・カオス*ラウンジ・黒瀬陽平
15:15-16:30 制作指導・講評
16:45-18:00 制作指導・講評・作品評
6月21日(日) ツアー3
アートの現場を見る3
13:00-17:00 黒瀬陽平・カオス*ラウンジ
6月28日(日) 展示指導6
作品を作る2
13:00-14:30 レクチャー 弓指寛治・カオス*ラウンジ・黒瀬陽平
14:45-16:15 制作指導・講評
16:30-18:00 制作指導・講評
7月12日(日) 展示指導7
展示を企画する3
13:00-14:30 レクチャー 西澤徹夫・黒瀬陽平
14:45-16:15 ワークショップ
16:30-18:00 ワークショップ・講評
7月19日(日) CL指導
批評を執筆する1
13:00-14:30 レクチャー 新藤淳・黒瀬陽平
14:45-16:15 CL課程グループ展プラン講評
16:30-18:00 執筆指導・講評
7月26日(日) 展示指導8
作品を作る3
13:00-14:30 レクチャー 堀浩哉・上田洋子
14:45-16:15 制作指導・講評
16:30-18:00 制作指導・講評
8月8日(土) 個別指導 A 13:00-18:00 展示に向けた面談 堀浩哉・和田唯奈
8月後半〜9月前半 個別指導 B 13:00-18:00 展示に向けた面談 飴屋法水・青木美紅
9月10日(木)
〜11日(金)
設営1 15:00-21:00 Aグループ設営
9月12日(土)
~20日(日)
展覧会1
グループ展A(4名)
9月12日(土) Aグループ講評会
13:00-14:00 レクチャー 椹木野衣・堀浩哉・和田唯奈
14:30-16:15 講評会
16:30-17:30 講評会
9月後半〜10月前半 個別指導 C 13:00-18:00 展示に向けた面談 田中功起・磯村暖
10月8日(木)
〜9日(金)
設営2 15:00-21:00 Bグループ設営
10月10日(土)
~18日(日)
展覧会2
グループ展B(6名)
10月17日(土) Bグループ講評会 13:00-14:00 レクチャー やなぎみわ・飴屋法水・青木美紅
14:30-16:15 講評会
16:30-17:30 講評会
10月後半〜11月前半 個別指導 D 13:00-18:00 展示に向けた面談 梅津庸一・弓指寛治
10月25日(日) 展示指導9
作品を作る4
13:00-14:30 レクチャー サエボーグ・堀浩哉
14:45-16:15 ワークショップ
16:30-18:00 ワークショップ・講評
11月5日(木)
〜6日(金)
設営3 15:00-21:00 Cグループ設営
11月7日(土)
~15日(日)
展覧会3
グループ展C(10名)
11月8日(日) Cグループ講評会 13:00-14:00 レクチャー 飴屋法水・田中功起・磯村暖
14:30-16:15 講評会
16:30-17:30 講評会
11月22日(日) 展示指導10
展示を企画する4
13:00-14:30 レクチャー 竹内万里子・田中功起
14:45-16:15 制作指導・講評
16:30-18:00 制作指導・講評
11月23日(月) 合同授業
新芸術校
×ひらめき☆マンガ教室
14:00-15:45 レクチャー さやわか・梅津庸一
※ひらめき☆マンガ教室との合同授業を予定
16:00-17:30 講評・制作指導
12月3日(木)
〜4日(金)
設営4 15:00-21:00 Dグループ設営
12月5日(土)
~13日(日)
展覧会4
グループ展D(16名)
12月12日(土) Dグループ講評会 13:00-14:00 レクチャー 田中功起・梅津庸一・弓指寛治
14:30-16:15 講評会
16:30-17:30 講評会
2021年
 1月9日(土) 論文提出
CL課程グループ展展評提出
1月10日(日) 展示指導11
展示を企画する5
13:00-14:30 レクチャー 椿昇・堀浩哉・青木美紅
14:45-17:15 選抜展敗者復活プレゼン
17:30-18:30 選抜展敗者復活プレゼン
1月16日(土) 展示指導12
展示を批評する1
13:00-14:30 グループ展展評講評 新藤淳・磯村暖・青木美紅・和田唯奈
14:00-15:00 グループ展総評
15:15-18:00 グループ面談・制作相談
1月31日(日) 展示指導13
作品を作る5
13:00-14:30 レクチャー 磯村暖・青木美紅・和田唯奈
14:45-16:15 制作指導・講評
16:30-18:00 制作指導・講評
2月はじめ 個別指導 13:00-18:00 個人面談
2月24日(水)
〜26日(金)
設営5 13:00-21:00
2月27日(土)
~3月1日(月)
最終選抜展
選抜者による展覧会
2月27日(土)
~3月1日(月)
落選展
非選抜者による展覧会
2月27日(土) 最終講評会 14:00-16:00 審査会 岩渕貞哉・福原志保・柳美里・和多利浩一・堀浩哉・東浩紀
16:30-18:30 最終講評会
3月14日(日) 論文提出
CL課程最終論文提出
3月21日(日) 最終論文講評会 14:00-15:30 講評会 新藤淳・和田唯奈・東浩紀
16:00-18:00 講評会

やむを得ない事情により、日程を変更する場合がございます。その際はあらかじめ、メール等でご連絡を差し上げます。

LECTURERS

講師

堀浩哉|ほり・こうさい

1947年富山県生まれ。美術家。多摩美術大学名誉教授。1969年に「美共闘」(美術家共闘会議)を結成、議長を務める。2010年、東京・秋葉原のアーツ千代田3331内に多摩美術大学運営のオルタナティブ・スペース「アキバタマビ21」を開設し、プロデューサーを務める(2012年まで)。第41回ヴェネツィア・ビエンナーレ、「ユーロパリア・ジャパン’89」(ゲント現代美術館)、「今日の日本」(ルイジアナ近代美術館、デンマーク他巡回)、釜山国際アートフェスティバル、「センチュリー・シティー」(テート・モダン)、越後妻有アートトリエンナーレなど、国内外の展覧会に多数参加。近年の展覧会に「堀浩哉展─起源」(多摩美術大学美術館)、「ミニマル/ポストミニマル」(宇都宮美術館)、釜山ビエンナーレ、「1968年激動の時代の芸術」(千葉市美術館)、「ニューウエイブ現代美術の80年代」(国立国際美術館)、「堀浩哉+堀えりぜ 記憶するためにーわたしはだれ?」(丸木美術館)など。

飴屋法水|あめや・のりみず

1979年、17才で唐十郎の「状況劇場」に参加。1983年「東京グランギニョル」結成、演出家として独立。1990年からレントゲン藝術研究所など美術の場に発表を移す。1995年より「動物堂」で動物の飼育と販売に従事しながら、1999年「日本ゼロ年」展、2005年「バ ング ント」展など。2007年、平田オリザ作「転校生」の演出で演劇に復帰。以後、FT、吾妻橋ダンスクロッシング、ポ・ナイトなどに連続参加。小説家朝吹真理子、山下澄人との共同制作や、大友良英、テニスコーツなど音楽家とのライブ共演も多数。近年の主な仕事に、展覧会「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」、演劇作品「スワン666」(2018年)、小説『彼の娘』(2017年)など。戯曲『ブルーシート』(2014年)で第58回岸田國士戯曲賞を受賞。

田中功起|たなか・こおき

1975年生まれ。アーティスト。主に参加した展覧会にあいちトリエンナーレ(2019)、ミュンスター彫刻プロジェクト(2017)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2017)など。2015年にドイツ銀行によるアーティスト・オブ・ザ・イヤー、2013年に参加したヴェネチア・ビエンナーレでは日本館が特別表彰を受ける。主な著作、作品集に『Vulnerable Histories (An Archive)』(JRP | Ringier、2018年)、『Precarious Practice』(Hatje Cantz、2015年)、『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局、2014年)など。
撮影=題府基之

梅津庸一|うめつ・よういち

1982年山形生まれ。美術家、パープルーム主宰。美術、絵画が生起する地点に常に関心を抱く。日本の近代洋画の黎明期の作品を自らに憑依させた自画像、自身のパフォーマンスを記録した映像作品、自宅で20歳前後の生徒5名と共に制作/生活を営む私塾「パープルーム予備校」を主宰、展覧会の企画、ギャラリーの運営、テキストの執筆など活動は多岐にわたる。主な展覧会に『未遂の花粉』(2017年、愛知県美術館)、『恋せよ乙女!パープルーム大学と梅津庸一の構想画』(2017年、ワタリウム美術館)、『パープルタウンでパープリスム』(2018年、パープルーム予備校ほか)、『百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術 -』(2019年、東京都現代美術館)。作品集に『ラムからマトン』(アートダイバー)。

弓指寛治|ゆみさし・かんじ

「自死」や「慰霊」をテーマに創作を続ける芸術家。大学院修了後、学生時代の友人と名古屋で映像制作会社を起業。2013年に代表取締役を辞任し上京、作家活動を開始。ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校の第一期生として学んでいた2015年に、交通事故後で心身のバランスを崩していた母親が自死。出棺前に「金環を持った鳥のモチーフ」が浮かび、以後制作される多くの作品で繰り返し登場する彼の表現の核となっている。2018年に約30年前に自死したアイドルをテーマにした《Oの慰霊》が第21回岡本太郎現代芸術賞で敏子賞を受ける。あいちトリエンナーレ2019では「鹿沼クレーン車暴走事故」を題材にした作品「輝けるこども」を発表した。

和田唯奈|わだ・ゆいな

画家。1989年岐阜県生まれ。加納高等学校美術科、名古屋芸術大学洋画2コース卒業。Gallery Delaive(アムステルダム)所属。GEISAI#17鈴木心賞受賞、ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校第1期夏野剛賞、2期上級コース卒業。「絵と心と家族」への関心から、2017年4月より『しんかぞくのお家』を主催( http://oekakinoouchi.xyz/ )。2019年3月には、絵本『ぽっかりちゃん』をART DIVERより刊行。
主な展覧会:
2013-2014年 個展 Gallery Delaive(アムステルダム)
2018-2019年 お絵描きのお家による絵画展『しんかぞく』 都内各所、B.Esta337(東京)
2019年 あいちトリエンナーレ内企画『レンタルあかちゃん』 豊田市駅周辺(愛知)

磯村暖|いそむら・だん

1992年東京都生まれ。2016年東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。2017年ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校第2期金賞受賞。Asian Cultural Councilニューヨークフェローシップ2019年グランティー。国内外での歴史や宗教、フォークアートに関するリサーチをベースとし、トランスナショナルな視点でインスタレーションや絵画などの制作活動を行う。近年は台湾の關渡美術館やタイのワットパイローンウア寺院での滞在制作、東京のクラブイベントとのコラボレーションなどフィールドを横断した活動を展開している。近年の主な個展に、「わたしたちの防犯グッズ」(東京、銀座蔦屋書店、2019年)、「LOVE NOW」(東京、EUKARYOTE、2018年)、「Good Neighbors」(東京、ON SUNDAYS/ワタリウム美術館、2017年)、「地獄の星」(東京、TAV GALLERY 、2016 年)。近年の主なグループ展に、「都市は自然」 (長野、セゾン現代美術館、2020)、「TOKYO 2021」(東京、TODA BUILDING、2019年)、「City Flip-Flop」(台北、空總臺灣當代文化實驗場、2019年)、「留洋四鏢客」(台北、TKG+、2019年)
撮影=Nong Rak

青木美紅|あおき・みく

美術家。1996年生まれ。2019年度、多摩美術大学美術学部油画専攻卒業。自身が配偶者間人工授精で生まれたことを契機に、生命に人の手が加えられることやその影響、最新医療や永遠の生命についても制作し考察している。『あいちトリエンナーレ2019』にて、最年少招聘作家としてインスタレーション作品『1996』を展示(名古屋市美術館)。2019年3月、ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校4期最終成果展『ホーム・ランド』にて、第一席である金賞受賞(審査員:岩渕貞哉、黒瀬陽平、津田大介、和多利浩一)。2020年6月、初個展『“zoe”』を行う。『新潮』2020年3月号には初のエッセイ「生きているぞー」を寄稿。
作品サイト

講師

上田洋子|うえだ・ようこ

1974年生まれ。ロシア文学者、ロシア語通訳・翻訳者。博士(文学)。ゲンロン代表。早稲田大学非常勤講師。著書に『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β4-1』(調査・監修、ゲンロン、2013)、『瞳孔の中 クルジジャノフスキイ作品集』(共訳、松籟社、2012)、『歌舞伎と革命ロシア』(編著、森話社、2017)、『プッシー・ライオットの革命』(監修、DU BOOKS、2018)など。展示企画に「メイエルホリドの演劇と生涯:没後70年・復権55年」展(早稲田大学演劇博物館、2010)など。
撮影=Gottingham

西澤徹夫|にしざわ・てつお

1974年生まれ。建築家。西澤徹夫建築事務所主宰。作品=《東京国立近代美術館所蔵品ギャラリーリニューアル》(2012)、「映画をめぐる美術──マルセル・ブロータースから始める」展会場構成(2014)、「Re: play 1972/2015―「映像表現 ’72」展、再演」会場構成、《西宮の場合》(2016)、「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」展会場構成(2019)、「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」展会場構成(2019)
「京都市美術館再整備事業基本設計・実施設計監修」(共同設計=青木淳建築計画事務所)(2019)、「八戸市新美術館設計案」(共同設計=浅子佳英)(2020)ほか

新藤淳|しんふじ・あつし

1982年生まれ。美術史、美術批評。国立西洋美術館主任研究員。2007年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程芸術学専攻修了(西洋美術史)。共著書に『版画の写像学』(ありな書房)、『ウィーン 総合芸術に宿る夢』(竹林舎)、『ドイツ・ルネサンスの挑戦』(東京美術)など。展覧会企画(共同キュレーションを含む)に「フェルディナント・ホドラー展」(2014-15年)、「No Museum, No Life?-これからの美術館事典」(2015年)、「クラーナハ展-500年後の誘惑」(2016-17年)など。

さやわか

さやわか

1974年生まれ。ライター、物語評論家、マンガ原作者。ゲンロン ひらめき☆マンガ教室主任講師。『クイック・ジャパン』『ユリイカ』などで執筆。「LINEマンガ」に連載中の『キューティー・ミューティー』の原作を担当。著書に『僕たちのゲーム史』、『一〇年代文化論』(星海社新書)、『AKB商法とは何だったのか』(大洋図書)、『キャラの思考法』(青土社)がある。近著に『文学の読み方』(星海社新書)、『文学としてのドラゴンクエスト』(コア新書)など。

椹木野衣|さわらぎ・のい

1962年埼玉県秩父市生まれ。1990年代初頭から東京を拠点に批評活動を始める。最初の評論集『シミュレーショニズム』(増補版、ちくま学芸文庫)は、90年代の文化動向を導くものとして広く論議を呼ぶ。また「アノーマリー」展(村上隆、ヤノベケンジほか参加、1992年、レントゲン藝術研究所)、「日本ゼロ年」展(岡本太郎、成田亨、横尾忠則ほか参加、水戸芸術館)ではゲスト・キュレーターを務めた。主著となる『日本・現代・美術』(新潮社)では日本の戦後を「悪い場所」と呼び、わが国の美術史・美術批評を根本から問い直してみせた。ほか著書多数。近著に『震美術論』(第68回芸術選奨文部科学大臣賞、美術出版社)、『後美術論』(第25回吉田秀和賞、美術出版社)、『アウトサイダー・アート入門』(幻冬舎新書)、『戦争画とニッポン』(会田誠との共著、講談社)、『日本美術全集 第19巻 拡張する戦後美術』(責任編集、小学館)ほか。また2014年に演出家の飴屋法水と「グランギニョル未来」を結成、日航機123便事故、東京電力福島第一原発事故を主題とする活動も行っている。

サエボーグ

⾃らの⽪膚の延⻑としてラテックス製のボディスーツを⾃作し、装着するパフォーマンスを展開。性別などの固定化されたアイデンティティや、⼈間の⾝体そのものを超越したいという強い願望を原動⼒に、雌豚や害⾍を玩具的にデフォルメしたボディスーツに⾝を包み、⽣態系の最底辺の⽣き物たちが織り成す遊戯的なディストピアを作り出す。そこでは、⽣殖や出産を管理され屠殺場に送られる家畜たちの世界が、無邪気な明るさゆえのアイロニーとして提⽰される。これまでの全作品は、東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演された後、国内外の国際展や美術館で発表されている。2014年に岡本太郎現代芸術賞にて岡本敏子賞を受賞。主な展覧会に『六本⽊アートナイト2016』(2016、東京)、『TAG: Proposals on Queer Play and the Ways Forward』(2018、⽶国) 、『第6回アテネ・ビエンナーレ』(2018、ギリシャ)、『DARK MOFO』(2019、タスマニア)、 『あいちトリエンナーレ』(2019、名古屋)、 『Slaughterhouse17』(2019、 リュブリャナ )など。

やなぎみわ

神戸市生まれ。1990年代後半より写真作品を発表し、国内外で多数の展覧会を開催。2009年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表。2011年から本格的に演劇活動をはじめ美術館や劇場等で上演。大正期の芸術新興運動を描いた『1924 』三部作、戦時のメディアをテーマにした『パノラマ』、『ゼロ・アワー 東京ローズ最後のテープ』などを演出。2014年に台湾製の移動舞台トレーラーを輸入し野外で旅巡業をしながら、美術制作を続けている。

竹内万里子|たけうち・まりこ

1972年生まれ。批評家。京都芸術大学教授、美術工芸学科学科長。早稲田大学政治経済学部卒業(政治学)、早稲田大学大学院修了(芸術学)。2008年フルブライト奨学金を受け渡米。「パリフォト」日本特集ゲストキュレーター (2008年)、「ドバイフォトエキシビジョン」日本担当キュレーター(2016年)など、数多くの写真展を企画制作。国内外の新聞雑誌、作品集、図録への寄稿、共著書多数。訳書に『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』(ジョナサン・トーゴヴニク、赤々舎、2010年)、その続編『あれから−ルワンダ ジェノサイドから生まれて』(今夏刊行予定)など。単著『沈黙とイメージ 写真をめぐるエッセイ』(日英対訳、赤々舎、2018年)は米国の「PHOTO-EYE BEST PHOTOBOOKS 2018」に選出された。

椿昇|つばき・のぼる

審査員

岩渕貞哉|いわぶち・ていや

『美術手帖』総編集長/美術出版社取締役。1975年横浜市生まれ。1999年慶応義塾大学経済学部卒業。2002年より『美術手帖』編集部に携わり、2008年から現職。美術出版社取締役。2017年、ウェブ版「美術手帖」をオープン。公募展の審査員やトークイベントの出演など、幅広い分野での現代のアートシーンに関わる。

福原志保|ふくはら・しほ

2001年、セントラル・セント・マーチンズのファインアート学士過程を、2003年ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのインタラクション・デザイン修士課程を修了。
同年に、ゲオアク・トレメルとともに英国科学技術芸術基金のパイオニア・アワードを受賞し、バイオプレゼンス社をロンドンで設立。
その後、2007年より活動拠点を日本に移し、アーティスティック・リサーチ・フレームワークBCLを結成。
また2014年より、テクノロジーと工芸、身体性と審美性と物質性の関係が、我々の意識にクリティカルに介することに注目し、日常に知能を与えるための新技術とプラットフォームの開発に従事している。

柳美里|ゆう・みり

1968年6月22日、茨城県土浦市生まれ。
横浜共立学園高等学校を1年で中退後、東由多加率いるミュージカル劇団「東京キッドブラザース」に俳優として入団。二本の舞台に立ち、キッドを退団。87年に演劇ユニット「青春五月党」を旗揚げし、主宰・劇作・演出を行う。
1993年、『魚の祭』で第37回岸田國士戯曲賞を最年少記録で受賞。1996年、『フルハウス』で第24回泉鏡花文学賞、第18回野間文芸新人賞を受賞。97年『家族シネマ』で芥川賞を受賞。ミリオンセラーとなった『命』4部作ほか著書多数。2012年3月〜2018年3月臨時災害放送局「南相馬ひばりエフエム」で毎週金曜放送の「ふたりとひとり」のパーソナリティを務め、地元住民約600人の話を収録する。2017年、福島県立小高産業技術高等学校の校歌の作詞を行う。2018年4月、南相馬市小高区に本屋「フルハウス」を開店。2018年9月、四半世紀の沈黙を破り、「青春五月党」の復活公演を行い、劇作家・演出家としての活動を再始動する。2019年春には、小高の自宅敷地内にある倉庫を改築して多目的ホール「LaMaMa ODAKA」をオープンし、2020年夏には、「青年団」の平田オリザ氏と「浜通り演劇祭」を共催する企画を進めている。

和多利浩一

和多利浩一|わたり・こういち

1960年生まれ。ワタリウム美術館キュレーター、オーナーの1人。早稲田大学卒業。大学1年生の時、姉・恵津子と共にミュージアムショップ「オン・サンデーズ」を創立。83年美術関係書籍・ビデオの出版社「イッシプレス」の代表取締役。90年「ワタリウム美術館」の取締役として参加。現代美術を中心に、建築、写真、彫刻と幅広い展示活動を行う。同時に教育プログラムを積極的に開催。また、92年国際展ドクメンタ9で初の日本人スタッフとして働く。95年第1回ヨハネスブルグ・ビエンナーレの日本代表コミッショナー。岡本太郎現代芸術大賞の審査委員を1997年から現在まで継続。2013年村上隆主催の第18回GEISAI審査員。共著書に、『夢みる美術館計画』(日東書院)。
ワタリウム美術館 http://www.watarium.co.jp/

東浩紀

東浩紀|あずま・ひろき

1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。専門は哲学、表象文化論、情報社会論。著書に『存在論的、郵便的』(1998年、第21回サントリー学芸賞 思想・歴史部門)、『動物化するポストモダン』(2001年)、『クォンタム・ファミリーズ』(2009年、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』(2011年)、『ゲンロン0 観光客の哲学』(2017年、第71回毎日出版文化賞 人文・社会部門)、『ゆるく考える』(2019年)、『テーマパーク化する地球』(2019年)ほか多数。

APPLICATION

募集概要

定員

通常課程受講生 35名

コレクティブリーダー課程受講生 8名
※通年での募集となります。
※先着順での受付となります。定員に達し次第、受付を締め切らせていただきます。

募集期間

2020年1月24日(金)− 2020年3月25日(水)
2月23日(日)17:00より、五反田アトリエにて無料説明会を開催いたします。
無料説明会の詳細はこちらをご確認ください。
※通常課程のお申込みは2020年3月16日(月)で締め切っております。
コレクティブリーダー課程の追加募集を2020年3月25日(水)まで受け付けております。

受講料

通常課程受講生 290,000円(税別)

コレクティブリーダー課程受講生 260,000円(税別)
※ゲンロン友の会第10期会員および、応募時点でゲンロンスクール(新芸術校/SF創作講座/ひらめき☆マンガ教室)を受講中の方には割引が適用されます。割引金額は5,000円です。割引の併用はできません。

お申込み

ゲンロン新芸術校の受講を希望される方は、受講規定をお読みになってから、下記リンクよりゲンロンショップの申込み商品をご購入ください。
銀行振込をご希望の方は、商品を注文後、1週間以内に受講料全額(消費税込)をご入金ください。入金が確認でき次第、手続き完了となります。振込手数料は申込み者の負担とさせていただきます。
クレジットカードでの決済を希望する方は、ゲンロンショップの指示にしたがい、手続きを終えてください。決済終了が確認でき次第、手続き完了となります。
どちらの場合も、入金が確認されない場合は、申込みはキャンセルとさせていただきます。
定員に達し次第、募集は締め切らせていただきます。

受講までの流れ

授業開始日は4月12日(日)です。3月中にメールにて初回授業のご案内を差し上げます。

受講規定

受講資格 ゲンロン新芸術校の受講資格に、年齢、性別、国籍、学歴、活動歴の制限はありません。
使用言語 授業は日本語で行われます。
授業期間 授業期間は2020年4月から2021年3月です。展示指導、ツアー、講評会の3つの授業を、定められた日に行います。9月から12月には毎月1回、受講生によるグループ展を実施します。受講生は4つのグループに分かれ、いずれかひとつのグループ展に参加することができます。これらの展示を通して上位の成績の受講生4〜5名が選抜され、3月に最終選抜展を実施します。選抜成果展では審査員を招いて最終講評会を行います。また、選抜に漏れた受講生にも同時期に展示の機会を設けます。
なお、講座の途中から受講することはできません。
受講手続 ゲンロンショップより申込みを行ったのち、受講料の納入が確認された時点で受講手続きが完了するものとします。受講手続は申込み順で行われます。また、受講の申込みをもって本受講規定に同意したとみなされるものとします。受講手続完了時にはメールで連絡いたします。
定員 定員は通常課程35名、コレクティブリーダー課程5名です。ただし、応募数が最小人数に満たないときは開講しない場合があります。応募状況により、定員は若干名増えることがあります。最小人数は別途告知いたします。
スケジュール 授業日・授業時間は別途ウェブサイトに明示いたします。
撮影・放送 授業の一部はネットで中継されることがあります。受講者には、欠席時自習や復習のため、受講期間のあいだ有効な視聴権限を付与します。ゲンロンは記録および広報のため、授業風景を予告なく静止画あるいは動画で撮影することがあります。撮影を希望しない受講生はその場で必ず申し出てください。
メーリングリスト 授業についての連絡は、公式メーリングリストを用いて行います。公式メーリングリストには、特にお申し出のない限り、お申し込み時のメールアドレスを登録いたします。お申し込み時のメールアドレスとは別のアドレスの登録を希望される場合は、その旨あらかじめご連絡ください。
受講料
    • 金額
      受講料は別途ウェブサイトに明示いたします。
    • 納入方法
      受講料は、現金、銀行振込、所定のクレジットカードのいずれかにて、全額を一括でお支払いください。
    • 割引
      申込み時点でゲンロン友の会会員の方、また申込み時点で「新芸術校」「SF創作講座」「ひらめき☆マンガ教室」のいずれかを受講中の方は、受講料の割引が適用されます。割引額は別途ウェブサイトに明示いたします。
    • 返金
      納入された受講料はいかなる事情があっても返金いたしません。ただし、主催者・講師の事情で授業が中止になった場合はそのかぎりではありません。
    • 分納
      分納は受け付けておりません。ただし、クレジットカード利用の場合は、クレジット会社の規約にしたがった分割払い等が可能な場合があります。詳細はクレジット会社にお問い合わせください。
在籍証明 教程の3分の1以上を欠席した場合は、在籍したと認められない場合があります。
注意事項
  • 設備・機材を破損する、授業を妨害する、講師陣の中傷を行う、営業を妨害するなど、当社に不利を及ぼす行為をした生徒は、当社の判断により除籍・退学となる場合があります。
  • 授業中および、教室、アトリエ内での違法行為はいかなる場合も認められません。違法行為を行った生徒は然るべき処置を受けるとともに、当社の判断により除籍・退学となる場合があります。
  • 自己の受講資格および在籍資格を第三者に譲ることは、いかなる場合も認められません。
  • 受講料の返金は原則行いません。
  • ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校は学校教育法が定める学校や各種学校ではありません。
募集期間は終了いたしました。

お問い合わせ

ゲンロン 担当 小宮
info[at]genron.co.jp

1枚目:青木美紅(第4期金賞)・第4期最終選抜成果展「ホーム・ランド」展 展示風景、撮影= 松下哲也  2枚目:弓指寛治(第1期金賞)〈戦場にて〉、3枚目:青木美紅(第4期金賞)〈1996〉「 あいちトリエンナーレ2019」展示風景、    撮影=怡土鉄夫 4枚目:弓指寛治(第1期金賞) ・〈輝けるこども〉 、5枚目:青木美紅(第4期金賞)・〈blood letting〉