作品プラン
《メッシュな風景~ここでの防炎対策~》
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ツイッターアカウント《メッシュな風景》新芸術校展示演習
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五反田のビルの一室に作品を飾る意味を考えていたら二週間が過ぎた。
僕自身が抱える問題も、社会と私の間にある問題も、何もかも適応出来ず、製作の手掛かりがスルリと手元から滑り落ちる。
下界の風景は、無機質に美しい瞬間を川辺に追いやり、生き生きとした人工的営みだけが僕の理性を掻き乱す。
この街では街路樹と僕の存在意義は殆ど同じだ。今僕は綺麗なお姉さんと、このビルのエレベーターに乗っている。
頭の中で想像したい緑溢れる自然風景は細かい網目状ののっぺりとしたシートとなり、無数の思考と技巧の塊を唯々みつめる。
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自分の関心メモ
・東京と長野を行き来する日々のなか建築と植物の事を考えている。
・住んでいる街中の街路樹が違和感ある強い存在だが常に傍にいる。
・都心で暮らしていると普段見慣れない山間部での風景が薄い幕の様に感じる。
・日本の二つの風景構造を私は薄いレイヤーで重ねて見ている。
・薄いレイヤーに新芸術校というレイヤーを重ねてみる。
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今回の展示演習では「建築用の防炎シート」と「農業用シート」と「木製枠」を使います。
展示する皆さんの要望は出来る範囲内で取り入れたいです。
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「え。他者の要望を取り入れてしまってさ。そもそも作品として自立できるの?」
「ここでの防炎対策って何?」「この展示演習のコト。」
「そんなコトよりツイッターフォローして。」
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