言葉が先か思考が先か

作品プラン

言葉が先か思考が先か

仕事をする上で、友人と会う上で、ネット上で、その他でもだが、人はなにかその場での己を演じることになる。
何事にもYesと言う役であったり、ここの場ではこう言うのが良いというような状況感覚に合わせた役をみつけて演じる。キャラ作りである。
私は制作に取り組む時もなにか他者に見られた時の情景を意識しがら描いてしまっている。それは私がもっぱら思考して言葉に出すふりをし感覚的に話すことが怖いからであったりする。
その事が伝わる云々でなくて、自己防衛としてやっている。
いわば作ることにより外部とワンクッション置くことになる。
制作すること、今回では描くことにおいても作品は自分と他者の間に存在するものであり、それが知覚されることによって両者に何かしらの影響を与える。
人間は仕組み上、思考の前に知覚が動くわけで、その感じは言葉になる以前で思考ですらない。
生まれて時間が経過するにつれて、しだいに感じるか思考するかに片寄りタイプが決まってくる。
どっちかが優位になりバランスがなかなかうまくいかなくなる。
この慣れて知ってしまった感覚が手を動かし続けることによって建前的な所作を壊し、揺さぶってくる。

自分。作品。他者。
私がこれまで制作してきた中で作ってきた関係性を今一度分解する試み

 

 

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文字数:529

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