作品プラン
《束縛と解放》ステートメント
普段、描き慣れていないモチーフで縛る
製作中の制約は「サザビー(ガンプラ)だけを愛する」こと
描き始めは特に精密さや正確さに拘っていたつもりもないが、無意識の内に対象を描く時の理想とするスタイルを求めていた。
何枚かに至ったところで停滞しようとする描き方にマンネリを感じ始める。
そしてやがて自然と自分が普段作品と向き合う姿勢になっていく、
落ち着いたように頭の締め付けが緩み、そのディテールでなく個の持つ特徴に注目しはじめる。
そのまま止まらず続けた。
多彩な愛し方で支配の一歩手前、背景は無くなり、ただ一つ。
描かれていくモチーフは数々のパターンを越えてより意識的な姿へと変わっていった。
それは経験を得て掴んだ本質が自身へと取り込まれていったことに起因する。
うまく愛せたか自信は無いが、もうあの姿が私の中から消え去ることは無いだろう。
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