作品プラン
《100枚ドローイング》ステートメント
この100枚を通して実現したことは、自分の出発点に戻ってくることでした。
僕は近ごろ、絵を描いたり、デジタルアートを作ったりインスタレーションをしたり、自分の表現について迷っていました。
本課題にあたって、最初はプログラムを書いてCG100枚を自動生成しようと考えました。しかし同じことを他にも誰かやる人がいるかもしれないと思い直し、鉛筆で絵を描こうとしました。そして、スケッチブックと鉛筆を持って出かけようととしたところ、友人に声をかけられました。「じょいともさんは写真がいいですよ」。そう言って渡されたのは、僕が大学の頃に作ったフォトエッセイです。僕は「なるほど」と言って、鉛筆を置きiPhoneだけを持って、外に出かけました。そして写真を100枚撮りました。僕は100枚の写真を見返して、何か物足りない気がしました。よくよく考えてみると、僕は、写真家ではない。そして僕が大学の頃に作ったのも、写真集でない。フォトエッセイ。言葉が必要でした。だから、100の写真に100の言葉を加えました。こうして、100枚のドローイングができあがりました。
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