「その人はとても美しかった」
「見たこともないほど美しい景色だった」
美しい、というのはとても便利で、ずるい言葉です。上の文だって本当は何も説明していないのに、読む人の中で勝手にそれぞれの「美しい」に当てはめられてしまう。
「美しい」を考えて下さい。
わたしの思う「美しい」と、あなたの思う「美しい」は同じですか?
あなたが表したい「美しさ」は、その言葉で捉え切れていますか?
その上で、「美しい」という言葉を使わずに、読む人の中に「美しい」を描いて下さい。 本当にその言葉でいいのか、疑って、向き合って、突き詰めて、磨き上げて、あなただけの文を手に入れて下さい。
(池澤春菜)
※今回の課題はフラッシュフィクション作品の提出です。
提出は、フラッシュフィクションの実作(1000〜2000文字)と、アピール文(400文字以内)です。
梗概提出はありません。


