百貨店にふたりで

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完成稿

百貨店にふたりで

完成稿に関するアピール

画面、というと、インパクトのあるシーン、驚き、感動、美しさみたいなものアピールがあると思うんですが。描く力がそれほど無いと考えた時、想像させるトリガーとしての画面にしたかった。

この話は、私たちは本当に他者と分かりあおうとしているのか?というのがテーマ。

だいたいが建物の中での会話ですが、登場人物が想像するシーンが二回あり、海と恋人。子供時代の遊ぶ姉と弟。が画として提示されますが、互いの中で共有されたのかはわからない。それでもその場面は、触るという交流を経て、暖かい感情として共有された。下着売り場のドタバタで、彼らは、お互い分かり合えたと高揚して、外に出てくる。その時、虹、という美しいものを主人公は発見して、共有しようとしますが、相手がそれが見えないという現実に立ち返る。見えない事実はちゃんと受け入れる。見える見えないの壁はある。あるけれども互いが祝福されていると感じることは出来る、という話。

なんですが、肝心の虹が難しかった。

文字数:418

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ネーム

百貨店にふたりで

ネームに関するアピール

画面。ということで、あえて日常会話劇を描いてみました。地味なものの画面の作り方を習得して、繊細な心の動きと空気感を出したい。

この作品の売りは、おじさんたちの可愛さ笑。最近おじさんの復権を感じるので。

95年のラジオ放送台本(本名名義で著作権所有)を改稿してマンガ化。分量感の違いを確かめたかったのと、ラジオの「音で、絵を描く」をマンガの平面で「動きと音を作り出す」にメディア変換する試み。欠けているからこそ、広げられる表現が好きなのです。

文字数:218

課題提出者一覧