作品プラン
《新芸術校の学費(45万円)に血がついていた話》ステートメント
お金はだいじです。なぜか。お金はひとのいのちを吸って生まれるからです。日本は、朝鮮戦争で豊かになりました。わたしたちは、たくさんの人を殺してたくさんお金を得ました。わたしたちはひとを殺したお金でごはんを食べて、学校にいきます。わたしたちは生まれながらにひとを殺していて、罪と責任を持って生きています。
そしていま日本はまだ、物質的豊かさによって幸せになろうとしています。まだひとを殺して自分が幸せになろうとしています。
わたしたちは、自分がひとを殺してお金を得ていることを自覚せねばなりません。そして、ひとを殺さなくてよい世界が訪れるように、努力しなくてはなりません。
ひとの血がついたお金であることをよくわかりながら、流す血がなくなる日に向かって、血だまりを歩いて生きるのです。(344字)
文字数:344