批評はひとりでやるもんじゃない

 ゲンロン批評再生塾も遂に三期目を迎えることになった。第一期と第二期は講師陣の一部リニューアルを除けば同じやり方だったが、このたび大きなリニューアルを敢行する。新しい試みは幾つかあるが、その最たるものは、著名な実作者をゲスト講師として迎えることである。そう、芸術/文化の現役の作り手自身が「批評対象」としてゲンロンカフェにやってくるのだ。つまり第三期の塾生は、これまで同様の批評家講師による課題に加えて、四人の実作者講師を生きた課題として真っ向勝負の批評文を書くことを求められる。そして上位に選ばれた者は、その人自身から講評と採点を受けられるのである。

 実作者のゲスト講師には、それぞれのジャンルにおいて中核的なポジションに位置しているだけではなく、ご本人も批評家的な側面を濃厚に持ち合わせている方々にお願いした。それだけに講評は文字通りクリティカルな、すこぶるシビアなものとなる可能性が高い。だが、批評対象が最初の読者の一人であり得る批評ほど幸福なものはない。第三期の目玉である。わたし自身、どんなことになるか今からドキドキしている。

 もちろん、通常回の講師にも新たな顔ぶれが加わる。その他、通常課題の傾向の刷新や、カリキュラム半ばでの長文批評のトライアル、聴講生システムの導入など、細かいリニューアルが施されている。過去二期の成果と反省を踏まえて大胆かつ繊細にヴァージョンアップされたゲンロン批評再生塾は、野心と意欲に燃える批評の徒に広く門を開いて待ち構えている。

 もちろん厳しさだけを強調するつもりはない。批評再生塾は「塾」である。第一期、第二期、そして前身である批評家養成ギブスでの経験を顧みると、この塾は何よりもまず仲間や友人が見つかる場所である。この塾がなければ絶対に会うことなどなかった年齢も経歴も職業/身分も趣味嗜好も異なる者たちが、ほぼ二週間に一度、顔を合わせて講師の話に耳を傾け、学び、競い合い、講義の後には朝まで呑みながら語り合い(笑)、更には読書会や同人誌を立ち上げていくことによって、いつしか人生におけるかけがえのない友になっていく、そんな驚くべきプロセスをわたしは何度も目撃してきた。これは本当にそうなのだ。批評はひとりでやるもんじゃない。そして、批評はひとりじゃなくなることでもあるのだ。

 ゲンロン批評再生塾、三年目の本気(マジ)へと来たれ、諸君!

2017年4月10日 佐々木敦

プログラム

  • 「批評再生塾」第3期(2017年度)の開講期間は、2017年6月から2018年5月までの12ヶ月間です。主任講師は批評家の佐々木敦です。開講期間途中での受講申込みや、一部講義のみの受講は受け付けておりません。
  • 第3期より「聴講生」の制度を新設いたしました。正規受講生とくらべ安価で受講いただくことができますが、各回の課題(最終講評会含む)を提出することはできません。
  • 本講座の講義およびワークショップは月2回、原則として第2水曜日と第4水曜日の夜に、ゲンロンカフェにて行われます。講義およびワークショップには「文学」「映画」など、3回1組でテーマが設定されています。
  • 各テーマごとに、1回目、2回目の講義ではそのジャンルに通じた批評家を、3回目の講義ではそのジャンルで実際に作品を手がけているクリエイターを、ゲスト講師としてお招きします。
  • 各回は講義とワークショップの2部構成になっています。前半の講義(19:30-21:00)はゲスト講師からのレクチャー。ゲスト講師による講演や主任講師からのインタビューで、各テーマに沿った主題で最先端の批評を書くとはどういうことか、批評をどう読むか、批評と作品の関係性はどうあるべきか、などを学びます。後半のワークショップ(21:30-23:00)は、正規受講生が事前に提出した課題批評文の優秀作を取り上げ、文章の強度を上げるため実践的な方法論やプレゼンテーション技術を習得します。講義およびワークショップは、ニコニコ生放送で中継されます(講義部分は「ゲンロン完全中継チャンネル」会員限定)。受講希望者は、ネットで氏名(ペンネームの指定は可能)や顔が中継されることを承諾したうえでお申込みください。
  • 「批評再生塾」第3期では、すべての正規受講生は、下記の<新・批評家育成サイクル>に基づき15回の批評文と修了論文を提出することが求められます。すべての論文は専用webサイトで公開されます。
    1webサイトにて課題提示
    各回講義の3週間前までに、ゲスト講師から課題が提示されます。課題は、「文学」「映画」など大きなジャンルの指定のみの場合もあれば、対象とする作品や事件、形式などが限定される場合もあります。また、実作者(クリエイター)がゲストの回には、ゲストおよびゲストの作品を題材とした批評文を執筆していただきます。
    2批評文提出
    正規受講生は、各回講義の1週間前までに、課題に沿った2000字から4000字の批評文を提出することが求められます(字数は目安です)。受講生は、所定のフォームより、論文を直接に指定のwebサイトにアップロードします。提出された論文は、受講生以外でもアクセスできる状態で公開されます。一般読者の反応は以下の選考・講評で考慮されます。
    3主任講師による上位選出
    主任講師によって、優秀な提出批評文が3つ選ばれます。優秀作はゲスト講師のもとに送られます。論文が選ばれた3人の受講生は、講義の当日に向けて、内容を口頭で説明できるように準備し、必要に応じてスライドなどを作成します。選ばれた3人はポイントを獲得します。ポイントはwebサイトで公開され、サイクルが進むごとに蓄積していきます。累積ポイントの上位3名は、最終講評会での審査対象となります(加えて修了論文の内容により選ばれた3名が、最終講評会で審査の対象になります)。
    4公開講評会
    各回の講義の後半は、上位選出者によるプレゼンテーションと講師による講評会となります。選ばれた受講生は、ゲンロンカフェのステージに登り、批評文の内容を数分でプレゼンすることが求められます。また、講評会の模様はニコニコ生放送で無料中継され、プレゼンおよび批評文の質に対して視聴者からコメントが寄せられることになります(聴講生を含むすべての受講生には、各回講義の動画アーカイブを提供します)。選ばれた受講生は、自分の論文について、講師から具体的な講評と指導を得ることができるほか、一般読者からの視線の厳しさも経験することになります。

    以上のサイクルを15回繰り返すことで、受講生は「テーマに沿って批評を書き分ける表現力」「対談やシンポジウムで効果的に自分をアピールする対話力」「一般読者の視線を意識し文章を組み立てる説明力」「批判や誤解に耐えるタフさ」など、批評家としての基礎体力を確実に向上させることになります。

  • 16回(イントロダクション+15回)の講義を終えたのち、1ヶ月の準備期間をおいて、2018年4月に修了論文を対象とした最終講評会を行います。3月には主任講師による、論文の個別指導を実施します。
  • 最終講評会では、最優秀作を1つ、優秀作を若干選出します。最優秀作を提出した受講生は『ゲンロン』ほか商業媒体に提出論文を掲載し、デビューする権利を得ます。最終講評会の詳細については、後日お知らせいたします。
  • また、10月には、佐々木敦と東浩紀による補講「最終講評会模擬試験」を行います(任意参加、参加費別途徴収)。最終講評会と同様の形式で、2万字の批評文のまとめ方やプレゼンテーションの方法などを学ぶことができます。
  • なお、「批評再生塾」第1期の最優秀作は、『小説トリッパー』2016年夏号および『再起動する批評 ゲンロン批評再生塾第一期全記録』(いずれも朝日新聞出版)に掲載されました。

批評再生塾が本になりました。

再起動する批評 ゲンロン批評再生塾第一期全記録

 

批評再生塾第一期を完全書籍化。
佐々木敦、東浩紀や渡部直己、速水健朗、大澤真幸ら豪華ゲスト陣による「課題と回答」、
初代総代の新作、第一期ドキュメント、現代批評家チャート図など充実の内容。
現代批評の最前線に挑む、知の完全見取り図!

 

朝日新聞出版 2017年4月20日刊行

 

第2期最終講評会の模様

スケジュール

科目 日程 時間 種別 講師
導入導入 6月7日(水) 19:30-22:30 講義 佐々木敦
文学
文学
1st cycle 6月前半 大澤聡より課題の提示
6月20日(火) 19:30-21:00 講義 大澤聡・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
2nd cycle 6月後半 渡部直己より課題の提示
7月12日(水) 19:30-21:00 講義 渡部直己・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
3rd cycle 7月前半 保坂和志についての批評文の執筆
8月2日(水) 19:30-21:00 講義 保坂和志・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
ポップカルチャー
ポップカルチャー
1st cycle 7月後半 斎藤環より課題の提示
8月16日(水) 19:30-21:00 講義 斎藤環・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
2nd cycle 8月後半 さやわかより課題の提示
9月13日(水) 19:30-21:00 講義 さやわか・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
3rd cycle 9月前半 蓮沼執太についての批評文の執筆
11月29日(水)※※ 19:30-21:00 講義 蓮沼執太・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
最終講評会模擬試験※※最終講評会模擬試験※※※ 9月後半 最終課題発表
10月11日(水) 19:30-22:30 最終講評会模擬試験 東浩紀・佐々木敦
空間芸術
空間芸術
1st cycle 10月前半 黒瀬陽平より課題の提示
※新芸術校とのコラボ企画を予定
10月18日(水) 19:30-21:00 講義 黒瀬陽平・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
2nd cycle 10月後半 鴻英良より課題の提示
11月1日(水) 19:30-21:00 講義 鴻英良・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
3rd cycle 11月前半 岡田利規についての批評文の執筆
11月14日(火) 19:30-21:00 講義 岡田利規・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
映画
映画
1st cycle 11月後半 渡邉大輔より課題の提示
12月13日(水) 19:30-21:00 講義 渡邉大輔・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
2nd cycle 12月前半 宮台真司より課題の提示
12月27日(水) 19:30-21:00 講義 宮台真司・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
3rd cycle 12月後半 黒沢清についての批評文の執筆
1月10日(水) 19:30-21:00 講義 黒沢清・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
思想
思想
1st cycle 1月前半 東浩紀より課題の提示
1月24日(水) 19:30-21:00 講義 東浩紀・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
2nd cycle 1月後半 大澤真幸より課題の提示
2月13日(火) 19:30-21:00 講義 大澤真幸・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
3rd cycle 2月前半 國分功一郎についての批評文の執筆
2月28日(水) 19:30-21:00 講義 國分功一郎・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
最終講評会最終講評会 2月後半 最終課題発表
3月14日(水) 19:30-22:30 事前指導 佐々木敦
4月13日(金) 19:30-22:00 最終講評会 東浩紀・佐々木敦ほか

「※」の日程は調整中です。講師の順序など、変更となる可能性があります。
その他、やむを得ない事情により、日程を変更する場合がございます。その際はあらかじめ、メール等でご連絡を差し上げます。
「※※」は変則的な日程です。ご注意ください。
「※※※」の「最終課題講評会模擬試験」は、正規の課程には含まれない、任意参加の講義です。参加にあたっては別料金(5,000円を予定)を申し受けます。参加者は最終課題講評会と同じ2万字の論考を提出し、当日全員が順番に登壇し、佐々木敦・東浩紀両名からの講評を受けます。

講師

佐々木敦|ささき・あつし

1964年生まれ。批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。
『ex-music(L)』『同(R)』(アルテス・パブリッシング)、『「4分33秒」論』(Pヴァイン)、『シチュエーションズ』(文藝春秋)、『批評時空間』(新潮社)、『未知との遭遇』(筑摩書房)、『ニッポンの思想』、『ニッポンの音楽』(講談社現代新書)、『あなたは今、この文章を読んでいる。』(慶應義塾大学出版会)など著書多数。

ゲスト講師

大澤聡

大澤聡|おおさわ・さとし

1978年生まれ。批評家/メディア研究者。近畿大学文芸学部准教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。各種媒体にジャーナリズムや文芸に関する論考を発表。著書に『批評メディア論』(岩波書店)。編著に『三木清教養論集』『三木清大学論集』(ともに講談社文芸文庫)などがある。

渡部直己

渡部直己|わたなべ・なおみ

1952年、東京生まれ。文芸批評家。早稲田大学文学学術院教授。専門:文芸批評、表象分析、創作指導。
著書『不敬文学論序説』(ちくま学芸文庫)、『私学的、あまりに私学的な』(ひつじ書房)、『日本小説技術史』(新潮社)、『言葉と奇蹟 泉鏡花・谷崎潤一郎・中上健次』(作品社)など多数。

保坂和志|ほさか・かずし

1956年、山梨県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。1990年『プレーンソング』でデビュー。1993年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、1995年『この人の閾(いき)』で芥川賞、1997年『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞を受賞。その他の著書に『生きる歓び』『カンバセイション・ピース』『書きあぐねている人のための小説入門』『小説の自由』『小説の誕生』ほか。

斎藤環

斎藤環|さいとう・たまき

1961年、岩手県生まれ。1990年、筑波大学医学専門学群環境生態学卒業。医学博士。爽風会佐々木病院精神科診療部長(1987年より勤務)を経て、2013年より筑波大学社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理、および病跡学。著書に『社会的ひきこもり』(PHP研究所)、『戦闘美少女の精神分析』(太田出版)など。『世界が土曜の夜の夢なら』(角川書店)で、第11回角川財団学芸賞受賞。

さやわか|さやわか

1974年生まれ。ライター、物語評論家、マンガ原作者。〈ゲンロン ひらめき☆マンガ教室〉主任講師。『クイック・ジャパン』『ユリイカ』などで執筆。『AERA』『ダヴィンチ』他で連載中。『月刊ビッグガンガン』に連載中の『キューティーミューティー』の原作を担当。著書に『僕たちのゲーム史』、『一〇年代文化論』(星海社新書)、『AKB商法とは何だったのか』(大洋図書)、『キャラの思考法』(青土社)がある。近著に『文学の読み方』(星海社新書)、『文学としてのドラゴンクエスト』(コア新書)など。

蓮沼執太|はすぬま・しゅうた

1983年、東京都生まれ。音楽作品のリリース、蓮沼執太フィルを組織して国内外でのコンサート公演をはじめ、映画、演劇、ダンス、CM楽曲、音楽プロデュースなど、多数の音楽制作をする。自ら企画・構成をするコンサートシリーズ『ミュージック・トゥデイ』を主催する。作曲という手法を応用し物質的な表現を用いて、映像、サウンド、立体、インスタレーションを発表し、個展形式での展覧会やプロジェクトを活発に行っている。主な個展に『作曲的|compositions : rhythm』(スパイラルガーデン 2016)など。2017年、文化庁・東アジア文化交流使として中国・北京にて個展とパフォーマンスを開催する。

黒瀬陽平

黒瀬陽平|くろせ・ようへい

1983年生まれ。美術家、美術評論家。ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校主任講師。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。2010年から梅沢和木、藤城嘘らとともにアーティストグループ「カオス*ラウンジ」を結成し、展覧会やイベントなどをキュレーションしている。主なキュレーション作品に「破滅*ラウンジ」(2010年)、「キャラクラッシュ!」(2014年)、「カオス*ラウンジ新芸術祭2015『市街劇 怒りの日』」(2015年)など。「瀬戸内国際芸術祭2016」にカオス*ラウンジとして参加。著書に『情報社会の情念』(NHK出版)。

鴻英良

鴻英良|おおとり・ひでなが

1948年、静岡県生まれ。東京工業大学理工学部卒。東京大学大学院修士課程ロシア文学専攻修了。
著書に『二十世紀劇場 歴史としての芸術と世界』、共著に『反響マシーン リチャード・フォアマンの世界』『野田秀樹 赤鬼の挑戦』、翻訳に『死の演劇』『サクリファイス』『映像のポエジア 刻印された時間』 など多数。

岡田利規|おかだ・としき

1973年横浜生まれ、熊本在住。演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰。活動は従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。05年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。同年7月『クーラー』で「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2005〜次代を担う振付家の発掘〜」最終選考会に出場。07年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を新潮社より発表し、翌年第二回大江健三郎賞受賞。12年より、岸田國士戯曲賞の審査員を務める。13年には初の演劇論集『遡行 変形していくための演劇論』、14年には戯曲集『現在地』を河出書房新社より刊行。16年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリー作品の演出を3シーズンにわたって務めることが決定している。
撮影=佐藤暢隆

渡邉大輔

渡邉大輔|わたなべ・だいすけ

1982年生まれ。映画史研究者・批評家。専攻は日本映画史・映像文化論・メディア論。現在、跡見学園女子大学文学部助教、日本大学藝術学部非常勤講師。2005年、東浩紀主宰のメールマガジン『波状言論』でデビュー。以後、映画評論、映像メディア論を中心に、文芸評論、ミステリ評論などの分野で批評活動を展開。著作に『イメージの進行形』(人文書院)、共著に『日本映画の誕生』(森話社)『見えない殺人カード』(講談社)『ソーシャル・ドキュメンタリー』(フィルムアート社)『アジア映画で<世界>を見る』(作品社)など多数。

宮台真司|みやだい・しんじ

1959年生まれ。社会学者。首都大学東京教授。専門は社会システム論。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。著書に『権力の予期理論』(勁草書房)、『制服少女たちの選択』(朝日文庫)、『終わりなき日常を生きろ』(ちくま文庫)、『日本の難点』(幻冬舎新書)など多数。

黒沢清|くろさわ・きよし

1955年神戸市出身。立教大学在学中より8ミリ映画を撮り始め、1983年商業映画デビュー。『CURE キュア』(97)で世界的に注目されたのを機に、国内外で高い評価を得る。海外の映画祭への出品作・受賞作多数。代表作に『回路』(00)『アカルイミライ』(02)『トウキョウソナタ』(08)『クリーピー』(16)『ダゲレオタイプの女』(16)など。
最新作『散歩する侵略者』も第70回カンヌ映画祭「ある視点」部門へ正式出品された。

東浩紀

東浩紀|あずま・ひろき

1971年生まれ。東京都出身。哲学者・作家。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。株式会社ゲンロン代表、同社で批評誌『ゲンロン』を刊行。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)、『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』(講談社)、『弱いつながり』(幻冬舎)など多数。2017年4月に新著『ゲンロン0 観光客の哲学』(ゲンロン)を刊行。

大澤真幸

大澤真幸|おおさわ・まさち

1958年、長野県松本市生まれ。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授などを歴任しながら、主体とは、近代とは、資本とは、宗教とは……と、社会学的領域のみならず哲学・文学・宗教など多様な角度から人間と社会のありようを論じ続けている。著作に、『不可能性の時代』(岩波新書)、『ふしぎなキリスト教』(橋爪大三郎氏との共著/講談社現代新書)、『二千年紀の社会と思想』(見田宗介氏との共著/太田出版)、『夢よりも深い覚醒へ――3・11後の哲学』(岩波新書)、『〈世界史〉の哲学』(講談社)など多数。
撮影=尾崎誠

國分功一郎|こくぶん・こういちろう

1974年生まれ。哲学者。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。高崎経済大学経済学部准教授。主な著書に『中動態の世界──意志と責任の考古学』(医学書院)、『近代政治哲学──自然・主権・行政』(ちくま新書)、『暇と退屈の倫理学 増補新版』(太田出版)、『来るべき民主主義──小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』(幻冬舎新書)、『ドゥルーズの哲学原理』(岩波書店)、『スピノザの方法』(みすず書房)。訳書にジャック・デリダ『マルクスと息子たち』(岩波書店)、ジル・ドゥルーズ『カントの批判哲学』(ちくま学芸文庫)などがある。

最終講評会審査員

宇川直宏

宇川直宏|うかわ・なおひろ

DOMMUNE/現在美術家。1968年生まれ。香川県/高松市出身。京都造形芸術大学情報デザイン学科教授。映像作家/グラフィックデザイナー/VJ/文筆家/そして現“在”美術家など、幅広く極めて多岐に渡る活動を行う全方位的アーティスト。既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、現在の日本にあって最も自由な表現活動を行っている”MEDIA THERAPIST”。日本に於けるVJのオリジネイター。2001年のニューヨークPS1 MOMA「BUZZ CLUB」、ロンドン・バービカン・アートギャラリーでの「JAM展」での展示から、国内外の数多くの展覧会で作品を発表。2013~2015年度文化庁メディア芸術祭審査委員。2015年度アルスエレクトロニカ(リンツ・オーストリア)審査委員。また、1980年代末「ヤバイ」という日本語スラングを初めて肯定的な意味に変転させて使用し、著述を通じて世間一般にまで広めた人物でもある。また90年代初頭より文中においてエクスクラメーションマークの連打「!!!!!!!」を多用し、現代の日本語における「感嘆」や「強調」の表現を、SNS以前から独自的に拡張した。010年3月、突如個人で立ち上げたライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」は、開局と同時に記録的なビューアー数を叩き出し、国内外で話題を呼び続けている。現在、宇川の職業欄は「DOMMUNE」。著書として「@DOMMUNE-FINAL MEDIAが伝授するライブストリーミングの超魔術!!!!!!!!」(河出書房新社)他。DVDに「MAD HAT LAUGHS!!!!!」(Ki/oon / SONY)他。ミュージシャンとしてはUKAWANIMATION! 名義で「ZOUNDTRACK」(avex trax)他。今年は国内外の現代美術の展覧会で精力的に作品を発表している。高松メディアアート祭では、ディレクター/キュレーター/審査委員長のなんと三役を担当。

松浦寿輝|まつうら・ひさき

作家・詩人・仏文学者・批評家。東京大学名誉教授。1954年東京都生れ。東京大学大学院仏語仏文学専攻修士課程修了。パリ第Ⅲ大学にて博士号(文学)を、東京大学にて博士号(学術)を取得。詩集に『冬の本』(高見順賞)『吃水都市』(萩原朔太郎賞)『afterward』(鮎川信夫賞)、小説に『花腐し』(芥川龍之介賞)『半島』(読売文学賞)『そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所』『川の光』『名誉と恍惚』(谷崎潤一郎賞・ドゥマゴ文学賞)、エセー・評論に『折口信夫論』(三島由紀夫賞)『エッフェル塔試論』(吉田秀和賞)『知の庭園 一九世紀パリの空間装置』(芸術選奨文部大臣賞)『明治の表象空間』(毎日芸術賞特別賞)など多数。2012年東大大学院教授を辞職、執筆に専念する。

募集概要

定員

正規受講生 30名
聴講生 20名
※通年での募集となります。
※先着順での受付となります。定員に達し次第、受付を締め切らせていただきます。

募集期間

2017年4月11日− 2017年5月15日

正規受講料

148,000円(税別)最終講評会審査料を含む
※ゲンロン友の会第7期会員、批評再生塾(第2期)受講生、新芸術校(標準コース第2期、上級コース第1期)受講生、SF創作講座(第1期)受講生の方は割引が適用されます。いずれも5000円の割引となりますが、割引は併用できません。

聴講料

98,000円(税別)
※聴講生は、各回の講義を会場で聴講することができますが、課題を提出したり、講評を受けたりすることはできません。最終講評会についても同様です。
※ゲンロン友の会第7期会員、批評再生塾(第2期)受講生、新芸術校(標準コース第2期、上級コース第1期)受講生、SF創作講座(第1期)受講生の方は割引が適用されます。いずれも5000円の割引となりますが、割引は併用できません。

お申込み

ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾の受講を希望される方は、受講規定をお読みになってから、下記フォームに必要事項を入力し送信してください。
銀行振込をご希望の方は、フォームを送信し、下記振込口座のいずれかに1週間以内に受講料(ないし聴講料)全額(消費税込)をご入金ください。割引の有無によって値段が違います。お支払いいただく金額は、自動送信の受付確認メールに記載されています。入金が確認でき次第、手続き完了となります。振込手数料は申込者の負担とさせていただきます。
クレジットカードでの決済を希望する方は、フォーム送信後に現れる決済画面(EC-CUBE)の指示にしたがい、手続きを終えてください。決済終了が確認でき次第、手続き完了となります。友の会およびゲンロンスクール受講生割引の適用をご希望の方は、適用がなされているか確認のうえ、決済をお願いいたします。決済画面のURLは、自動送信の受付確認メールにも記載されています。
どちらの場合も、入金が確認されない場合は、申込みはキャンセルとさせていただきます。

振込先

  • 三菱東京UFJ銀行 中目黒支店 普通口座 0062050 カ)ゲンロン
  • ゆうちょ銀行 〇一八店 普通口座 8907479 (記号番号:10190-89074791) カ)ゲンロン
  • 楽天銀行 第二営業支店 普通口座 7527360 カ)ゲンロン

受講までの流れ

授業開始日は6月7日です。5月中にメールにて初回講義のご案内を差し上げます。

受講規定

受講手続き 所定の受講申込みフォームからの申込みと学費の納入が確認された時点で受講手続きが完了するものとします。受講手続きは申込み順で行われます。また、受講の申込みをもって本受講規定に同意したとみなされるものとします。受講手続き完了時にはメールで連絡いたします。
定員 定員は正規受講生30名、聴講生20名です。ただし、応募数が開講最少人数に満たないときは開講しない場合があります。最少人数は別途告知いたします。
スケジュール 授業日・授業時間はプログラムに明示いたします。
撮影・放送 講義と講評会の一部はネットで中継されることがあります。受講者には、欠席時自習や復習のため、受講期間のあいだ有効な視聴権限を付与します。ゲンロンは記録および広報のため、授業風景を予告なく静止画あるいは動画で撮影することがあります。撮影を希望しない受講生はその場で必ず申し出てください。
受講料
  • 金額
    受講料は別途ウェブサイトに明示いたします。
  • 納入方法
    受講料は、現金、銀行振込、所定のクレジットカードのいずれかにて、全額を一括でお支払いください。
  • 割引
    ゲンロン友の会第7期会員、批評再生塾(第2期)受講生、新芸術校(標準コース第2期、上級コース第1期)受講生、SF創作講座(第1期)受講生の方は割引が適用されます。正規受講料、聴講料ともに5000円の割引となります。割引は併用できません。
  • 返金
    納入された受講料はいかなる事情があっても返金いたしません。ただし、主催者・講師の事情で授業が中止になった場合はそのかぎりではありません。
  • 分納
    分納は受け付けておりません。ただし、クレジットカード利用の場合は、クレジット会社の規約にしたがった分割払い等が可能な場合があります。詳細はクレジット会社にお問い合わせください。
在籍証明 教程の3分の1以上を欠席した場合は、在籍したと認められない場合があります。
注意事項 自己の受講資格および在籍資格を第三者に譲ることは、いかなる場合も認められません。設備・機材を破損する、講義を妨害する、講師陣の中傷を行う、営業を妨害するなど、当社(株式会社ゲンロン)に不利を及ぼす行為をした受講生は、当社の判断により除籍・退学となる場合があります。その場合も受講料の返金は行いません。
また、運営にあたりまして、主任講師と受講生が参加するメーリングリストを作成させていただく予定です(任意参加)。詳しくは別途、ご案内差し上げます。
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メインビジュアル撮影=丸尾隆一