バンク・ガールズ、スプリント!

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梗 概

バンク・ガールズ、スプリント!

■企画概要
高校自転車競技のバンク競技の一種目「スプリント」が題材のスポーツもの。すり鉢状のバンクのハイサイドから、ノーブレーキのピストに跨った女子高生が駆け下りる。

■作中競技説明
・スプリント:1対1でトラック数周を走り、最終周回のスピードと駆け引きで勝敗を競う。
・エリミネーション:最大20人程度で行われ、1周ごとに最後尾選手が脱落する形式で、最後まで残った選手が勝者。様々な戦略がある。通称、生き残りレース。
・500mTTメートルタイムトライアル:自力や適正を測るために全ての部員が一度は経験する。女子の日本記録は34秒467。但しこれは特殊なピストでの記録。
・チームスプリント:3人1組のチームで走り、1周ごとに1人がリタイア。先頭の選手が空気抵抗を背負い、最後の選手がゴールした時のタイムで競う。

■第一章  登場人物
・佐伯みやび(15):作葉女子高等学校1年。小柄。自信家。熱しやすく冷めやすい。ガールズケイリンの選手だった母を引退に追い込んだ女帝・神山紗代子を倒す(のとレース中に落車させる)ことが目標。回転数ケイデンスが強み。 ピストフレームは『三連勝』で赤。

・高野歩稀ほまれ(15):作葉女子高等学校1年。中学ロードレース経験者。山岳大好きガール。中学後半から一気に身長が伸び、体重も増えた。山岳の適正が無くなったことを悲しんでおり、部に入るつもりはなかったが桜子の勧誘で入部。独特なフォームで二つ名は「機関車」。ピストフレームは『ANCHOR』の黄。

・夏川しょう(16):。作葉女子高等学校2年部長。前年度インターハイ500mTT4位。責任感が強い。ピストフレームは『Nagasawa』で白。

・夏川・チャーリー・桜子(58):監督。詩の祖母。ファンキー。

■第一章あらすじ
中学までの雅と歩稀は、ジュニアのロードレースで度々対戦する仲。平地に強い雅と、上り坂だけは強い歩稀は良いライバル。しかし、中学後半にかけて歩稀は成長痛でロードレースに出れなくなってしまう。その頃、競輪選手であった母の引退の真相を知った雅は、自らも選手を目指すことを決める。
作葉女子高等学校に入学した雅は自転車競技部に入部するが、そこで記憶より20cm身長の大きくなった歩稀と再開する。二人は意気投合するが、競技場で測定した最初の500mTTで、夏川以外の先輩部員を抜き去り、1年で最速だったのは歩稀だった。
雅は、神山紗代子の高校1年時の記録と自らの記録を比較し、やる気を失ってしまう。一方、桜子は歩稀を世界に通用する選手にすると意気込む。歩稀はげんなりする。詩は歩稀をライバル視するようになる。
部活をさぼり、行きつけの自転車やでパンク修理を手伝っていた雅の前に、歩稀が現れ言う。「インハイ予選、出場種目決めるって」。
「スプリント」の枠を競い、3学年全員でのエリミネーションレースが始まる。

文字数:1201

内容に関するアピール

ロードレースはスポーツ物語の題材としてメジャーになりました。漫画では数タイトル思い浮かぶし、小説でも有名タイトルがあります。しかし、自転車競技にはもう一つの側面があります。自転車競技場や競輪場を舞台とするトラックレースです。
日本発祥の競技であるケイリンは知名度があり、題材となった物語もあります。しかし、トラックレースにはケイリン以外にも競技があり、また、私が知る限り商業化した作品でケイリン以外のトラックレースが題材の作品は無いはずです。「新しいスポーツの題材×高校生女子」でやれればと思います。

本長編では雅、歩稀の高校1年時を描きます。出来たら3年時まで書きたいので、その場合シリーズに出来ると尚良いです。『チームスプリント』は本作ではあまり描かれず、2巻が可能であれば詩に焦点を合わせた種目として詳しく登場します。

SF要素のない青春スポーツものとして書きます。この小説で売れて、競輪で大負けし無言で空を見上げていた父の仇をとりたいです。

文字数:421

課題提出者一覧