梗 概
サキカノ
ログライン
3日後と1年後と3年後から、未来の彼女がタイムスリップしてきてしまったので、未来に送り返す話
狙い
2025年に売れる小説のキーワードは
- 家
- 部屋
- 海
- 明日
- 編集
です。
過去10年分のベストセラーランキングベスト10(日販調べ)の本文から、最も登場頻度※が増えている単語(名詞・動詞・動名詞・形容詞・連体詞)ベスト5を調べ、その単語からストーリーを考えました。
(※最小二乗法で傾きの大きいものを登場頻度が増えているとした)
登場人物
- 夏雄
- 海辺に住む平凡な高校生の男の子
- 秋野ミノリ
- 夏雄と同じクラスの高校生
- 秋野ミノリ(3日後)
- 夏雄の彼女と主張する
- 秋野ミノリ(1年後)
- 破局済み
- 夏雄のことが嫌い
- 秋野ミノリ(3年後)
- 夏雄のことは好きでも嫌いでもない
- 夏雄とミノリ(1日後/1年後)を子供扱いする
- カメ
- 海岸でいじめられているところを主人公に助けられることになっている
あらすじ
ある日、一度も喋ったことないクラスの女の子・秋野ミノリが家に押しかけてくる。彼女は、自分は3日後からきた、お前の彼女であると主張する。
そこへ1年後のミノリがやってくる。1年後には破局しているらしく、1年後のミノリは夏雄をとても嫌っている。
さらに3年後のミノリもやってくる。
3日後のミノリによると、夏雄とミノリは3日後にたまたま海岸でいじめられているカメを一緒に助けたことがきっかけで付き合い始めるらしい。なので、夏雄は絶対にカメを助けにいけと言いつけられる。
1年後のミノリは、夏雄と付き合う未来が気に食わない。3日後のミノリとの間で
「こんなやつと付き合うな気色悪い。一生後悔する」
「年増の意見なんか聞いてない」
と口喧嘩。
2日後。それはそれとして、3日後のミノリによると、この日たまたま大事なオルゴールが壊れてしまい、残念な思いをしたという。そこで、今からミノリの部屋に行って安全な場所に移すことに。ただし、その日ミノリは自宅で夏雄に会った覚えがないので、絶対に顔を見られるなと言いつけられる。
ミノリの家で今日のミノリに鉢合わせしかけ、パニックに。
その時、夏雄がオルゴールを壊してしまう。
罪悪感からミノリとの接触を避ける夏雄。自分はミノリと付き合う資格がないからと、カメを助けに行かないことにした。その態度に3日後のミノリが怒り、姿を消してしまう。
それでも、3年後のミノリに励まされ、なんとか海岸に行く。そこには今日のミノリがいるはずである。しかしいない。カメはいじめられていたのでとりあえず助ける。
そこで夏雄は気づいた。このカメがミノリなんだ。
夏雄は、ミノリの家があった場所に行く。カメがついてくる。もちろん家なんてない。カメがミノリに姿を変え、夏雄にお礼を言うと、3日前に消えていく。
事情がわかったので、1年後のミノリに経緯を説明しにいく。この後二人はどうなるか、3年後のミノリは教えてくれない。
3年後のミノリは亀の姿になって海に戻っていきました。
文字数:1199
内容に関するアピール
らんま1/2のシャンプーさんやタッチの新田由加さんのような押掛け女房ものを時間SFで、という試みです。
元カノの対義語『サキカノ』が新機軸ではないかと思います。
未来の彼女同士の口喧嘩が楽しいシーンになるはずです。
昔の自分たちを懐かしそうに眺める3年後の彼女も、大人の読者の感情移入先にできる気がします。
テキストマイニングについては、他にもこの十年で
- 「クマ」の出現頻度が増えている
- 「就職」は減っているが「仕事」は激増している
- 「高校」と「小学」は激増していて、「大学」と「中学」は激減している
- 「?」が増えて「!」が減っている
など、面白いことがいろいろわかったので、気になる方は話しかけてください。
文字数:295