Gは地球を救う

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梗 概

Gは地球を救う

G5は、地球生活を謳歌するG星人だ。高次元生命体のG5は、三次元に展開するとゴキブリと呼ばれる虫の姿に変わる。地球人は忌み嫌う害虫だが、G5は軽くて薄くて素早いこの姿を気に入っていた。砂嵐が吹き荒れるG星とは違い、地球は瑞々しく美しい。G5の他にもたくさんのG星人が地球を訪れている。G星人ばかりではない。今や地球上には多くの高次元生命体が様々な星からやってきて、それぞれ適した虫の姿で生活をしている。

そんな彼らにも天敵がいる。五次元に進化した人間だ。彼らには並行世界を行き来する能力があり、地球外生命体が発する周波数を感知し、見つけ次第叩き潰す。ではなぜ五次元人間が宇宙からやってきた高次元生命体を嫌うのか。それは、彼らが常に絶滅の危機にさらされた種族であるからだ。五次元人間は遺伝子的な突然変異で今から約2600年前に誕生した。だが、五次元人間には三次元人間のような繁殖能力なかった。クローン技術が発展した未来へと赴き、自分のコピーを作る。それを「息子」として育てて存続していく。自分の種族が存続していくためには、安定した未来が不可欠だった。未来が破綻しないように、五次元人間は並行世界を常に監視し、小さな歪みや綻びを見つけると直ちに軌道修正を行う。そんなデリケートな作業を続けて生きている五次元人間にとって、宇宙からやってきた無責任な高次元生命体の存在は、並行世界の安定を脅かす可能性がある厄介者でしかない。だから、叩き潰す。そんな彼らをG5たち高次元生命体は、「監視者」と呼んでいる。

叩き潰されても三次元の体が破壊されるだけで中身は無事なのだが、それでも三次元の衝撃からシステムに若干の誤差が出てしまうため、G星に戻ってメンテナンスを受けなくてはならない。G5は今まで「監視者」に出会ったことがなかったが、行きつけの居酒屋のゴミ捨て場でばったりと鉢合わせてしまった。叩き潰される!と覚悟を決めた瞬間、「監視者」はG5を自分の手のひらに乗せ、「虫けらどもよ、頼みがある」と頭を下げた。とある世界線で死ぬはずだった男が起きるはずのない地震のせいで時空を飛び越えて行方不明になった。男を見つけ出して歪みを正さなくては未来だけでなく、地球が崩壊してしまう。人類の未来には興味はないが、地球の崩壊は避けねばならぬ。瑞々しくて美しい地球は、G5にとって第二の故郷とも呼べるかけがえのない星だ。

「監視者」と共に様々な並行世界を旅するG5。そして、起きるはずの無かった地震の謎に迫り、地球崩壊を目論む謎の組織の存在を知る。G5は、大切な地球を守ることができるのか?

文字数:1078

内容に関するアピール

課題1と課題2で書いたことを足掛かりにして妄想し、

色々真剣に考えた結果、こんな梗概になりました。

(これで書けんのか自分? 高次元とか並行世界とか謎の組織とか大丈夫か自分?)

という気持ちでいっぱいですが、出たとこ勝負で行けるだけいってみる、

という図々しさが自分の武器、かもしれません。

そして「物書きとしての自分の武器を考えてみる」というテーマが、

「物書きとしての自分のを考えてみる」と問われているようで冷や汗がとまりません。

 

精進いたします。

 

文字数:220

課題提出者一覧