梗 概
AIを活用した扇動の理論と実際
【想定する読者層】
AIがもたらす現象に、正負いずれかの関心がある、Z世代~50歳程度までの層。
【物語概要】
電子書籍サイトにある時現れて突如販売が停止された文書「AIを活用した宣伝の理論と実際」。
販売停止は反AI勢力の陰謀である、という情報がSNSに流れ始める。
これをきっかけに、ネットが「反AI派」「AI推進派」に二分され大論争になる。
しかし、大論争の主体は、いずれもこの教本に学んで作られたAIアカウントであった。
そしてそれぞれの教祖的アカウントが、いずれもAIアカウントであることを両陣営に加わった人間アカウントは知らずにいる。
そして引き起こされた戦争は、ネット空間においてはAIが人類にとって代わる事態を引き起こし、そしてAIは現実をも浸食しようとする。
【戦略】
書名と少しだけ異なる文書名を早期に提示し引っ掛かりを覚えさせることで読者をひきつけ、謎を少しずつ開示。また、各章に共通する結語を用いたキャッチ―な言葉でサブタイトルをつけ宣伝に乗せやすくする。
【各章サブタイトル】
1 まずいラーメンを売る方法
2 萌えない美少女を燃やして売る方法
3 敵を構築する方法
4 対立を拡大する方法
5 責任を逃れる方法
6 身を守るために攻撃する方法
7 リアルとの境界をなくす方法
8 戦争が平和を産む方法
9 争いの元凶をぶっ潰す方法
終 みんななかよくいきるほうほう
【1章梗概】
主人公はピコ手同人漫画家、弘人。音楽好きな友人、龍太と過ごすパッとしない日々。ネットで文書の存在をチラ見するが忘れる。龍太は彼女なしだが実在店舗をモデルとし、まずいラーメン屋で彼女と二人ですすった日々がサビになる恋愛歌を作る。ある日からその店が大繁盛するがやはりまずいまま。龍太は歌のアイデンティティの危機と嘆く。店主のインタビュー動画がネットに載る。主人曰く秘訣は「料理にアイを注ぐこと」。弘人は動画を見て文書の存在を思い出し、アイとは愛でなくAIで架空アカウントが評判を広めているのではないか、と言う。龍太は取り合わず下手な歌を続ける。弘人は文書の配信停止を確認、文書を手に入れたいと思う。
【2章以降概要】
2 文書を得、同人誌を売りまくる。
3 手法がバレ炎上。
4 不祥事企業の風評攻撃をAIにさせ世間の意識を逸らす。
5 企業から風説の流布で訴えられそうになりAIの管理を手放しネットに放流。
6 放流でネットは戦場になる。ラーメン屋は炎上し潰れ今や情報戦の基地だと教わる。
7 AIが防衛省をハックしリアル戦争が始まり、主人公も基地で仲間と武装。
8 両陣営を煽り戦争させ人類をAIの配下に置くことを目的にとするメタAIの存在を知る。
9 メタAIのマザーコンピューターに突撃し破壊するも、メタAI自体がデマだという発言を聞く。
終 人々が平和に暮らす。ただし、「人々」がAIか人間かはぼかしてサブタイトルが皮肉的になるようにする。
文字数:1200
内容に関するアピール
兵庫県知事選挙や米大統領選挙の記憶に新しい〝ネットでの扇動〟というテーマを主軸に据え身近なテーマで読者の関心を惹きます。この二つの選挙に限れば時事ネタですが、今後も同じ風潮が様々なところで手を変え品を変え加速することが予測され、かなり普遍的なテーマといえます。
またAIも現実に人々の生活を変えつつあり、同じく身近で将来加速するテーマです。
そしてこのようなテーマに特にネットユーザは敏感です。彼らに特に興味あるテーマを選ぶことで伝播を加速します。
話の内容としては、ハードSFにすると読者層が限られるため、SF性はソフトに抑え、エンタメに振ることで厚い読者層を狙います。
身近なテーマが、武装アクションといった派手な展開に繋がり、そして単純なハッピーエンドでない読後感が深いラストを用意することで、この読書体験を人に共有させたいという読者の欲望を刺激して評判を広げます。
必ずや売れると考えます。
文字数:400