梗 概
カップレス
頭脳明晰で正義感の強い少年・谷江ウミは、小さい頃から警察官になるのが夢だった。18歳のとき、警察学校試験会場の外で男女ペアの黒服に止められ、二つのものを見せられた。ひとつは、将来の自分の警察手帳。ふたつめは、受け取れそして大事にしろと言われたブラジャーの片方としか言いようのないカップ。
話を聞くと、将来の自分は警視にまで上り詰めた。しかも科学警察という最先端の発明と触れ合う機会のあるポジション。ブラジャーのカップは将来の自分の管轄下にある実験室の発明品である。それ以上の情報は教えられていない。谷江は、このブラの機能とは一体なんなのか、なぜ将来の自分が時間を超えて今の自分にこれを送ってきたのかは分からない。謎を抱えたまま谷江少年は試験会場へ入場した。
実はブラジャーは発明品ではなく普通のインナー。将来の谷江はなんらかの生中継される大事件の現場に潜入するために女装せざるをえない案を思いついたが事前に用意されないため人質が殺されたという最悪の結果になった。事件後、失敗を許せない谷江は市販のブラジャーの片割れに量子センサーを縫い込んで自分しかわからない部下たちを禁忌のタイムリープに行かせた。少年時代の自分を信じて…
シーンの切り替えは、1、少年谷江が成長して事件の現場でずっと持っていたブラをつけた場面と、そのため事件が解決したので悔しさでブラジャーを買うことなくゆえに事件のことも覚えていない大人谷江 と 2、少年谷江が未来の自分とやらをペテン師と断定し、ブラをゴミ箱に捨てた場面と事件が失敗したタイムラインの谷江が部下にブラを手渡す場面 の二つのタイムラインの場面を考えてます。
文字数:692
内容に関するアピール
自分と読者を笑わせる物語を書きたいです。SFの中で一番自由度の高いタイムリープものを選びました。
完璧を人生を求め続けるとどうなるか考えたらこのアイデアが出ました。
文字数:81