梗 概
フロアが呼んでる
<企画概要説明>
ベーシックサービスが段階的に普及し、あくせくせずに働かなくともそこそこの暮らしであれば出来るようになった少し先の未来。時間を持て余した人類は、各種の芸術活動に投じることのできる時間が大幅に増えた。せっかく生きていくのなら健康で長生きをしたいという欲求を満たすため、身体表現によって美を追求する社交ダンスも、一時期減少した競技人口を盛り返すように少しずつ競技人口が増えてきている。
そんな環境下で、思春期の少女が、社交ダンスの面白みを少しずつ知りながら、かつて慕っていたAIロボットから精神的にひとり立ちしていく話。
<主要キャラクター>
ヒロイン:ひまり(中学生~高校生)
小学校の後半の一時期に入院生活を送り病院内で過ごすも日常生活への復帰を果たし、中学生の間に何か体を動かすことを始めたいと思っている。AIロボットであるType-O3と交流を続けていたこともあり、同年代の男子への目線が平均以上に冷めている。おしゃま。オードリーヘップバーンが好き。
ヒロインのお相手役:りょうじ(中学生~高校生)
ひまりの同級生。デザイナーベビー(?)、機械による身体拡張等、あらゆる技術の粋を尽くした競技ダンサーとして育てられている少年。そもそも人間なのかアンドロイドなのかも不明。両親は著名な競技ダンサーのカップル夫婦で、自分たちが出来なかったことを息子に成し遂げてもらいたい気持ちが強い。競技ダンスそのものの技術は高いが、どこか冷めていて厭世的。
Type-O3:AIロボット(年齢不詳)
かつて格闘技のトレーナーロボであり、一時期は選手としても活躍していたが、タイトルマッチにおいて製造会社が起こした事故により、格闘技のリングから降りることになった。男性選手の育成に主として関わっていたこともあり、便宜上性別は男という設定になっているが、実際には性別は備わっておらず、人間の心はいまいちよくわからない、という。
<簡単なストーリー紹介(長編としてのあらすじ)>
ひまりとりょうじは中学の同級生として出会い、お互いに興味を持つことは持ち、ダンスのカップルも組むが(物語のはじめでは2者の力量差が大きすぎるので、ひまりがりょうじの相手を十全につとめられるくらいにダンスを上達させるストーリーが必要)作品の最後まで付き合ったりしない。
りょうじは親のエゴがきっかけとはいってもひまりをはじめとした周囲とのやり取りの中でダンスとの向き合い方を自分なりに再定義し、改めてダンスの技術を深めるべくヨーロッパに旅立つ。二人は一時期を共に過ごした戦友的な位置付けのまま物語は終わる。
<第1章の内容>
作品の世界設定がわかるようにしつつ、ひまりとりょうじの出会い、今後の進展の予兆を描く
文字数:1128
内容に関するアピール
Shall we ダンス?、も、ボールルームへようこそ、も、背筋をピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~、も、
男性主人公目線で売れている社交ダンス(競技ダンス)作品はあるのに、
女性主人公目線でないのはなんでだろう?あったら売れるかも、売れるかな?という思いつきです。
また、中高生の男女をメインキャラクターとすることで、SF×青春のストーリー作りができるかな、と考えました。
一般論という観点でも、思春期の女の子の男の子を見る視点はどこか冷めているというか、おませさんだったりするものなのかなと想像しているのですが、
技術の発達した世界で多感な中学生~高校生はどう成長していくのか、
そういう環境でも/だからこそ(りょうじのように)親のエゴに振り回されてしまったりするのかもしれないといったテーマは、普遍性と興味喚起観点で売れるかも、と思いました。
文字数:368