テーマ

「今を描く」

  • 課題提示、ネーム審査:浅野いにお
  • ネーム審査、完成稿審査:さやわか
  • 完成稿審査:横山了一

ネーム提出締切| 2020年1月11日(土)

ネーム講評会| 2020年1月18日(土)

完成稿提出締切| 2020年5月23日(土)

完成稿講評会| 2020年5月30日(土)

良い漫画を読みたいならば過去の名作を読めばいいのです。それでもあなたが漫画家としてあえて新作を描くというならば、「良い」以上の価値を作品に与えなければなりません。漫画の作法やテンプレートが溢れてしまった今現在において、なおあなたが今描き、今読まれるための意義を考えると、自然と「今」を描くことが必然となるのではないでしょうか。

今回の課題は「今を描く」とします。

これは決して「今流行っているジャンル」「今ウケの良いキャラクター」というわけではなく、今現在の現実社会の中であなた自身が体感している「今」、もしくはあなた自身を通じて見る現代社会の「今」のことです。「今、生きていて思うこと」「今見ている風景」それらを「今だからこそ描く意味のある漫画」として説得力のあるかたちで作品へ昇華させてください。もちろん比喩・置き換え等は問題ありませんしジャンルも不問ですが、必ず現代性が伴うように意識してください。

「今」は現在進行形なのですから、明確な答えは出せないはずです。間違った認識や、身勝手な主張で反感を買っても構いません。ただ安易な共感性だけではあなたの作家性はいつか埋もれます。むしろ「間違い」こそがあなたの個性であり、漫画家としてのあなたの核心なのです。今一度自分が何者であるのかを見つめ直し、「現代を生きている人間」だという証左を漫画で表現してください。

(浅野いにお)

<運営からのお知らせ:今回の課題については、上限32ページといたします。>

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