ネーム
君は美しい四月
ネームに関するアピール
中村明日美子における視線の会話
中村先生の漫画は会話に呼応するように
「目」の描写が入ります。
その「目」は感情を伝えて来る大きな要素になっています。
①視線
「視線」が追っている対象=恋/興味のある対象としてよく描かれます。
②複数ゴマでの目の表現
そして目の描写は二コマに分かれて描かれることがあります。
1)瞳を閉じる
2)瞳を開ける
(またはその逆の動作)
これはセリフ(行動)に対するリアクション、感情の動きを読み取ることができます。
③目を使わないコマ
目を使わないコマは絶句している・言葉を失っているシーンで使われます。
④絵が綺麗
ところで描きながら思ったというか改めて気づいたわけですが、
上記の「目」の表現を支えるのは
線描の美しさなのですね。う うわあ〜〜〜〜〜〜
流れるような線はそれだけで心地が良く、とても素晴らしいです…
吹き出しも顔(表情)を見せるための配置にしてありますし、
表情で読ませることをすごく丁寧に描かれていてとてもリバースしきれませんでした。。。
(上記の描写は主に「同級生」「卒業生」茜新社刊 参考)
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今回のネームについて
見るという行為自体が対象への興味であり、
キャラクターが誰を何を見ているかで
読者は心情を察することができるのではない…かなと過程して進めました。
坊主はある隠し事をしているために、
白毛を見ることができません。(スマホを見る)
また白毛は坊主に理解してもらいたいため
彼をよく見る、という風にしています。
12-13ページは
坊主は部屋に入ると白毛が服を着替えているので
「見つめなければいけない状況」に陥ります。
隠し事をしている坊主は言葉を失うので、このシーンは目を隠しています。
文字数:714