逢い逢えず

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ネーム

逢い逢えず

ネームに関するアピール

※クリックをしないで一覧で見る場合、縦が詰まってるように感じられたので、
画像に余白(外枠)をいれてあります。作品の内容・演出とは関係ありません。

今回の課題について

「出会いの瞬間」という課題を受け、私は「出会いと言えば別れ」と条件反射で考えてしまいました。
仲間などとの出会いがスポットされていると必ずといって別れもあるのが、フィクションのお約束かなと思ってます。
私の好きなパターンは、映画ドラえもんや、ゼルダの伝説(N64以降)のような出会いと別れでしょうか。

しかしながら、〝出会いの瞬間〟から〝別れ〟に繋げるには、間に過程が必要なので、
仮に冒頭でパンを咥えた少女とぶつかって、16ページで別れまで持っていくのであればかなり工夫が必要でしょう。

そこで、『ほとんど出会いの瞬間と別れの瞬間だけを書いても説得力があるような話』として今作の発案に至りました。
なお、作中では「再開」も「出会い」の形のひとつだと考え、主軸にしています。

今回からのネームにつきまして

前回はあくまで個人の漫画原作として普通にネームを提出させて頂きましたが、
今回からは改めまして作画:樋田 亜弓 の原作としてネームを提出します。

これは、ネーム作業はひとりで行う(受講生と合作しない)というレギュレーションは守りつつも、
『あくまで作画が再度ネーム起こしをやり直す』という仮定に基づいた段階のネームで
提出させていただく、ということになります。何卒ご理解お願いいたします。

元々ビジュアルベース、シーンベースで考えることが苦手なので、あまりに自分の力の及ばない場所などには
赤字で作画への指示、という名の丸投げが入っています。結構たくさん、入ってます。

ちなみにですが、普段二人の間でこのレベルのネームのやり取りはしていません。ほぼ私からは文章で渡しているので……。(=全投げ)
実際の仕事において作画の手間が少しでも減らせるよう、今後も教室で切磋琢磨していきたいと思います。

今回の作品「逢い逢えず」について

回「小説でやれ」という素晴らしいお褒めの言葉を講師陣から賜り、今回はその方向で話を膨らませました!!!
……というのはもちろん嘘で、やはり自分は文章ベースで考えてしまう非常に悪い癖があり、
ギリギリまで試行錯誤しましたが、結局ソコは切り崩せなかった次第です。本当にすいません。

私含め、多くの受講者の方々が「重要なシーン・描きたいシーンを中心に構成するべき」といったような指摘を受けていらっしゃったので
自分の悪いところの改善はとりあえず保留して、足し算的に、とにかく極力シーンを追加するようにしてみました。

結果、ストーリー的には本当によくわからないものが出来てしまいましたが……
ビジュアル的には僅かばかりマシになったのではないか、と期待しています。

未だに、描きたいシーンというのはあまり思いつかず、セリフが先立ってしまうため、
小説でやれと言われないよう、改善点として今後の課題にしていきたいと思っています。

また、もう一点、前回よく講師陣からの指摘として挙がっていた「どこに掲載されることを目的としているか定める
につきましては、今回はあまり考えていません。次回以降は、ちゃんと考えられるといいのですが……。(単行本しか買わないので雑誌名が……)

 

以下、作品の裏設定(「続きを読む」を押してご覧ください)
登場人物の「メグル」は大脳を損傷し回復不能の植物状態です。
冒頭では「婚約者」と書かれてていますが、植物状態でもアイが婚約を破棄しなかったため、作中では既に結婚しています。
メグルの家族の配慮で急遽、姓はアイの方(川越)を使うことになり、病室のメグルの姓に反映されています。

アイは精神科医で、医師としてプロジェクトの開発の重要なところに長期的に関わっていたのですが、
当初の目論見である「仮想空間で脳死状態の人間の人格を完全再現し、仮想的に蘇生する」というSF的スケールから、
技術的な問題で現在の子供だましなシステムにまでスケールダウンしたことに失望し、プロジェクトから離れていました。

所詮、国家が安楽死を正当化して医療費を削減していく政策の一環で作られたプロジェクトですが、作中でアイが言っているように、
確実に遺された家族のためにはなるシステムだと理解し、プロジェクトの元重要人物として、最後の署名をします。
しかし、その署名は近い将来メグルを殺すことと同義なので、アイの中には葛藤がありました。

というようなややこしい舞台設定ですが基本的にはラブです。ラブ。

文字数:1852

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