作品プラン
器の中
『自分が何であるか』今の私はまだ確実な答えを出すことが出来ないでいる。
完璧に自分表現する術を知るために必要な深層心理に未だに暗い靄がかかっているだけで、その存在は制作の痕跡から確認出来ている。そしてそれを受ける器のみが膨大な形を持っている。制作だけを重ねても、容器の形が変わるだけでその靄が晴れることはないが、最近はそれに穴を開けたり、分解したり、別のものと一緒に入れて混ぜてみたり様々に見方を変えて強制的にあぶり出せないかを試みている。そこから最近得ている一つの答えとして、その靄の向こう側にあるものが魂の類いでないものだと言うことだけだ。
だが、この途上にある今の私を表すエンブレムを作るのに必要な材料は揃っているのかもしれない。
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