一つの作品、あるいは、一作家を対象とし、あえて、重箱の隅をつついて下さい。つついた上で、重箱そのものを壊し、かつ、壊すと同時に、その残骸を元に、誰も見たことのない新たな筺をつくること。理想的には、そんなタイプの批評文を求めたくは思いますが、枚数や期間からして、それほど多くは望めないかも知れないので、おおよそ、意外な「細部」を光らせた具体的作品(作家)論を目指してくだされば結構です。むろん、その具体性が高度な抽象を呼び込むさまも、大いに歓迎する。
対象は複数でも可、また、ジャンルの種別は原則として不問。ただし、わたしの能力のキャパからいって、文学以外の対象を論じた文章の場合、ジャッジの精度に多少の狂いが生じる可能性はありますので、そのつもりで。
課題提出者一覧
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綾門優季(あやとゆうき) 負けたくないから試合に出ない男の子たちへ -
chisato 回るイメージを回すために -
びっく -
富久田 朋子 〈みづうみ〉をめぐる円環と時のない水 -
原暁海 重婚する文字――『魔術師』について -
豆生田 護 「泥水」のような「美味さ」から「甘さ」へ〜西加奈子『炎上する君』 -
ichiba -
わんこ -
石原 昂季 -
ジェイコブ -
岩田 学 神の宿り木 -
kakei -
上北 千明 世界認識のバリエーション――桜庭一樹はなぜ「世界」を「せかい」と表記するのか -
加藤 尊夫 DNAの細部 -
菊地 良 「きみは死んだらおしまいだから、だから私は何度だって、死ぬなっていうし、世界を憎もうっていうよ」 -
木内創太 -
小林透 -
小波津 龍平 走れメロスのように -
穀物 -
sackey -
升本 初体験の相手 -
mako -
森野祥吾 -
元木みかん(田原美奈子) -
なかむら なおき 理想と現実の二人三脚 -
野口直希 村上春樹がデビュー時からコミットメントし続ける世界――「単独性」は埋葬によって復活する -
野村崇明 なにものとも、違う、――金井美恵子「くずれる水」について -
☆大山結子☆(おおやまゆうこ) -
nooto -
らくだしげお -
佐伯良介 患者はなぜ語ることができたのか 〜『椿の海の記』にみる「憑依」の試み〜 -
佐久間義貴 -
多川 犀 -
淡景 -
上谷修一郎 -
渡辺健一郎 神に抗う細部 -
山本 郁也 -
遠野 よあけ